気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「力行」は「かぎょう」と読むのではない。

「力行」と書いてあれば、まあ普通に「カギョウ」と読む。しかし「力行」は「カ行」ではないのだ。

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そう。種を明かせば「カ」じゃなくて「力」ってこと(笑)。丁寧にいえば「か行」と読まない「力行」は「ちから+行」と書いてある。

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「好事家」と評価されたら喜ぶべきか、悲しむべきか。

好角家」という言葉があるそうだ。『三省堂国語辞典』や『岩波国語辞典』などの小型辞典にも載っているので、まあ一般的な言葉なのだろう。

この「好角家」で思い出したけれど、「好事家」という言葉があるな。『明鏡』でみてみる。

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「猫下ろし」ってなんだろう?

小型辞典などには載っていないけれど、たとえば『広辞苑』の現行版などは載せている。「猫下ろし」っていったいなんなんだろう?

岩合光昭 世界の猫 2017 カレンダー ([カレンダー])

岩合光昭 世界の猫 2017 カレンダー ([カレンダー])

 

言葉の定義はもちろん辞書に掲載されている。『広辞苑』はこんな感じだ。

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苦肉の策の「苦肉」ってなに?

ふと思った。「苦肉の策」の「苦肉」ってなんだ?

「苦肉の策」ってのは、まあ「せっぱつまった状態で出すアイデア」みたいな感じだろうか。その中の「苦肉」が、いったい誰の肉なのかよくわからない。アイデアを出したがゆえに、むしろ我が身が苦しくなるとかそういう意味なんだろうか。

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「らほつニット」とか言われてもな^^

東京国立博物館に「平安の秘仏」を見に行った。「地蔵」に興味を持っていったんだけど、その観点からも面白かったな。本当は「十一面観音菩薩坐像」がメインらしいんだけど^^。

まあしかし。「秘仏」について語る知識は持たない。そこで売店での話。気になったのが「らほつニット売り切れました」だな、やっぱり。

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辞書的な「週末」ってのはいつ?

国語辞典は「週末」をどう定義しているのかな、とちょっと興味をもった。まあ「土日のこと」なんてあっさり書いてあるのだろうと予測した。しかし辞書を見てみると意外に面白い。

たとえば『新明解』はこんな感じ。

しゅうまつ【週末】
その週の終り。〔日曜から週が始まると考えた場合も、月曜から週が始まると考えた場合も、土曜の午後もしくは金曜の夕方から日曜にかけての仕事休みを指す〕

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