気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

芽が出なくても「発芽」というんだよ。

「発芽」は「芽を発する」なんだけど、でも「芽」がでなくても「発芽」と呼ぶのだそうだ。

『新しい高校生物の教科書』(栃内新、左巻健男)に次のようにある(ちなみにこの本はとてもおもしろい)。

やがて、胚が種皮をやぶって出てくる。これが発芽だが、最初に出てくるのは「芽」ではなく「根」のほうだ

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「綺羅星」なんてものはありませんよ。

綺羅星のごとく」という言葉がある。ふと「綺羅、星のごとく」なのか「綺羅星』のごとく」なのかが気になった。

すなわち「綺羅星」というものがあるのかどうかが気になったって話。

丘の上の綺羅星

丘の上の綺羅星

 
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「呼吸」は「異化」の一種

毎度恥ずかしい話ばかりするけれど、「呼吸」が「異化」の一種だなんて全く知らなかった。

「異化」ってのは(すごく恥ずかしいことなんだろうけれど)、ロシア・フォルマリズムないしアート用語としてしか知らなかった。

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「食パン」って「食べる」パンのこと?

「パン」といえば、ふつうは食い物なのではなかろうか。わざわざ「」パンと言わなくても、ぼくらはそれを食べる。なぜ、わざわざ「パン」っていうんだろう? 他のパンへの差別じゃないのか。

パスコ PASCO 超熟 6枚切

パスコ PASCO 超熟 6枚切

 

で、辞書を引いてみた。恥ずかしながら知らなかったけれど、「食パン」ってのは正式に「本食パン」あるいは「本食のパン」ないし「本食」と呼ぶのだそうだ。

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「近畿」って一般名詞なの?!

またしても恥ずかしい話をしたい。

ぼくは結構な期間を近畿地方(大阪)で過ごした。そんなぼくなんだけど、「近畿」って言葉の意味を知らなかった。どうやら本来「一般名詞」である様子。

近畿全図ポスター【2017年版】

近畿全図ポスター【2017年版】

 

たとえば『広辞苑』で「近畿」をみる。まず「一般名詞」として定義されている。

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「波浪」ってどっちも「なみ」じゃん?

台風5号の影響で、「波浪注意報」がどうしたなんて言葉をよくきく。ところで「波浪」って、「波」も「浪」もどっちも「なみ」。2つ重ねることで何を意味しているんだろう?

三省堂国語辞典』をみるとなかなかラディカルな記述があった。

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「はんごうすいさん」を漢字で書ける人?!

はんごうすいさん」って言葉はまだきっと死語じゃないと思う。「自然学習」なんて名前で「はんごうすいさん」がされることもあるんじゃないのかな。

でも「すいさん」単独ではどうだ? 少なくとも漢字で書ける人はいなくて「死んでる」んじゃないのか?

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