気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

ぼくは「剣呑」が好きだった…

「剣呑」という言葉が好きだ。というか、好きだった。「剣呑」は「危険」というような意味だけど、「剣を呑む」ような危険ってのがいったいどれほどのものなのかドキドキしてしまうじゃないか。 ところが、「剣呑」とは単なる当て字であるらしい。

辞書に載る「くらげの骨」

岩波文庫の『日本児童文学名作集』を読んでいる。その中に「こがね丸」という話がある。その話に「くらげの骨」という表現が出てくる。 海月(くらげ)の骨を得し心地して、その翌日(あけのひ)朝未明(あさまだき)より立ち出で、教へられし路を辿(たど)…

「日の出」は夕方であるという有力説

さほど馬鹿ではないはずの、小6と中3にたずねてみた。「日の出」とはいったい何時頃のことをいうのか。 驚くべきことに、2人とも「夕方」だと答えたのだった… 『印象―日の出』 クロード・モネ インテリア アートポスター 絵画 複製名画 複製画 壁掛け キャン…

広辞苑はアメフトにやさしい。

「アメフトじゃねえよ。アメフットだよ」と言われたこともあるように思うな。それはともかく。『広辞苑』がアメフトにやさしいって話。 Wilson ウィルソン NFL MVP フットボール (オフィシャルサイズ) 並行輸入品 出版社/メーカー: Wilson (ウィルソン) メデ…

ブロッコリーとカリフラワー

ブロッコリーとカリフラワー、似てるとは思ってたんだ。でも「たまたま似てるんだろう」と思っていたんだよな。 (注:ぼくは40代半ばまで野菜が食えなかった。そのせいもあって…知らないことはあまりに多い)) おまかせ野菜+果物 各6種+おまけ (クール…

「優生保護法」の「優生」とは?

「優生保護法」が話題だ。しかし「優生」ってのは、なんだか「すごい言葉」っぽくて気になる。 ナチス・ドイツの断種法を参考にして1940年に制定された国民優生法を引き継ぐ形で、48年に施行された。 via #日経新聞旧優生保護法とはhttps://t.co/hBHhdCjlM4—…

「歯槽膿漏」の「歯槽」とは?

幸いに(?)、歯槽膿漏の診断を受けたことはないけれど、昔からよく耳にする単語ではある。よく耳にはするが、わかっちゃいないので「槽」を辞書を引いてみた。 インスタントスマイル Mサイズ 出版社/メーカー: billy-bob 発売日: 2012/06/22 メディア: ヘ…

辞書にない切手集めの「ヒンジ」

ぼくは昭和41年生まれ。小学生の頃、王道の(?)趣味として「切手集め」があった。集めた切手は台帳などに貼り付けて保管しておくのだが、その際に使う道具に「ヒンジ」というものがあった(ヒンジとは何かってのはこちらから)。 「ビードロを吹く娘」の切…

岩波国語辞典の「水菓子」事件

『岩波国語辞典』第七版の「水菓子」を見て違和感を感じた。なんだかやけに「我が強い」感じがしてしまうのだ。 なぜかずいぶん説明的な、岩波国語辞典の「水菓子」。ちなみに「日本国語大辞典」では「食用とする果実。くだもの」。 #辞書 #国語辞典 pic.twi…

「昼メロ」を広辞苑が定義すると…

「昼メロ」という言葉はまだ生きているだろうか。あまり辞書には載っていなくて、Googleっても「昼ドラ」が多く表示される。 そんな「昼メロ」だけど、『広辞苑』の定義がちょっと興味深い。 真珠夫人 第1部 DVD-BOX 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売…

国語辞典で見る「昼過ぎ」

国語辞典をめくっていてちょっと驚いた。ほぼすべての国語辞典が「昼過ぎ」を立項しているのだ。かつ、定義はまんま昼過ぎ。だれがどういう意図で載せ始めたんだろうなあ。 たとえば『新明解』は次のように定義する。。 ひるすぎ【昼過ぎ】(1)正午を少し過ぎ…

トウキビとキビとサトウキビ

ぼくは奄美大島生まれ。奄美大島のうちの部落あたりは、そこらじゅうに「サトウキビ」がある。大島弁では確か、サトウキビを「キビ」と言ったりもする。 沖縄県産 さとうきび 食用 3パックセット 出版社/メーカー: りゅうか商事 メディア: その他 この商品を…

「深謀遠慮」と「遠謀深慮」

三省堂の『新しい国語表記ハンドブック』を眺めていた。 新しい国語表記ハンドブック 第八版 作者: 三省堂編修所 出版社/メーカー: 三省堂 発売日: 2018/02/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る そこで発見したのは「遠謀深慮」という言葉。ぼく…

刷新の「刷」とトイレットペーパーの関係について

とあるところで「刷新」という語を使った。気軽に使ってしまったんだけれど、念のためと辞書を引いてみてちょっと驚いた。 たとえば『日本国語大辞典』には次のようにある。 さっ‐しん 【刷新】それまでの悪い面を一掃して事態を全く新しくすること。 「悪い…

「お釈迦」になればハッピーじゃん!?

「おシャカになる」という言葉を、いつ使ったのかは覚えていない。でも昔はわりと普通に使ったような記憶がある(捏造の可能性あり)。 ぼくはその当時から「シャカになるならラッキーじゃん!」なんて思ってもいたのだった。 釈迦 (新潮文庫) 作者: 瀬戸内…

「南氷洋」という言葉は消えつつある?

ぼくは52歳だ。給食に「鯨」が出ていた世代。そしてその鯨をとるのは「南氷洋」だった。 ぼくの世代で「南氷洋」という言葉を知らないのは「ちょっとおかしい」感じ。しかしどうやら、この言葉、死語になりつつあるらしい。 南氷洋捕鯨史 (中公新書) 作者: …

「立ちん坊」の意味

どこで覚えたのか、ぼくは「立ちん坊」とは「娼婦」のことを言うのだと思っていた(15年ほど前は、池袋から要町に向かう裏道にたくさんの「立ちん坊」がいた。今は知らない)。 図説 娼婦の歴史 作者: ヴィオレーヌヴァノイエク,Violaine Vanoyeke,橋口久子 …

「がんぐう」ってなんだ? にまつわる話など

「岩偶」と書く。字をみれば「ああ、あれのことじゃん」とわかる人が多いんだろう。ぼくは「岩偶」という文字を見ても、「いわぐう」などと読んでしまった馬鹿者だ。 この「岩偶」に出会ったのは『日本の土偶』なる本を読んでいたときのこと。 日本の土偶 (…

「アクセル・ジャンプ」の意味

たとえば。「トリプル・アクセル」ってのは、3回転半だ。「トリプル」を飛びながら、「アクセル」を踏み込んで半回転加えるわけだ。 …と、考えていたが、全く違った。 「アクセル・ジャンプ」って、アクセル・パウルゼンって人が考案したからそうよぶのか! …

「野辺」とはどこなんだ?

『折々のうた』(大岡信)を見ていた。 あはれなりわが身のはてやあさ緑つひには野べの霞と思へば(小野小町) 折々のうた (岩波新書 黄版 113) 作者: 大岡信 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2003/05/20 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 47回 この商…

フェロモンとはホルモンが外に出たもの

馬鹿なので、「フェロモン」というと、どうにも「エッチ」なイメージをもってしまう。ちゃんとした「生物学的」(?)用語なのであるなあ。しかも「ホルモン」とはごく近い関係であるようだ。 内分泌系のはたらきが個体の外にまで拡がったとき、その化学的信…

広辞苑7版で追加されていた「火砕サージ」

草津白根山の話。今回の噴火に関連して、いろいろと気になる言葉が登場してきた。そのひとつが「火砕サージ」。 www.nikkei.com 不勉強にして「火砕サージ」なることばをよく知らない。でも「きっと辞書にもなかろう」とチェックすると、『広辞苑』は先日発…

「アート紙」とはスーパーカレンダーで平滑にした紙。

「アート紙」ってのがどういうものか知らないのはぼくが馬鹿だからだ。 Epson UltraSmooth Fine Art Paper Rolls 出版社/メーカー: Epson メディア: オフィス用品 この商品を含むブログを見る だが『広辞苑』の「アート紙」が理解できないのはぼくのせいばか…

広辞苑第七版で「パンダ」を見る(updated)

新しい『広辞苑』が届いた。予約特典の『広辞苑をつくるひと』が思った以上に面白い。 それはともかく、せっかく新しい『広辞苑』がきたのでいくつか言葉をひいてみた。たとえば話題の香港パンダなど。 広辞苑の「パンダ」は挿絵なし。第六版から、語釈はち…

「おいしい」は「いしい」の丁寧語?

日経新聞に「おいしい」はもともと「いしい」であるとする文があった。 漢字で書くと「美しい」みたいだ。> 「おいしい」はもともと「いしい」 https://t.co/28QUjgzEkF— maeda hiroaki (@torisan3500) 2018年1月11日 そうなんだ! と思ったけれど、辞書に…

「雨足」は「速い」のか「強い」のか?

雨ばかりの10月だった。なんてことを考えていると、ふと「雨足」の語が気になった。「雨足」って「速い」んだっけ、「強い」んだっけ? たとえば小林多喜二の『蟹工船』には次のようにある。 小寒い雨がまだ止んでいなかった。四囲にもりもりと波がムクレ上…

「時化」って言葉の由来は?

明日は政権選択選挙。けれども問題は明日の雨。海は時化る(BGMは「傘がない」)。 井上陽水 - 傘がない RIJF2007 「傘がない」は大好きだ。ただ、「時化」はなんで「時化」っていうんだろうな。今はそれが知りたい。

芽が出なくても「発芽」というんだよ。

「発芽」は「芽を発する」なんだけど、でも「芽」がでなくても「発芽」と呼ぶのだそうだ。 『新しい高校生物の教科書』(栃内新、左巻健男)に次のようにある(ちなみにこの本はとてもおもしろい)。 やがて、胚が種皮をやぶって出てくる。これが発芽だが、…

「綺羅星」なんてものはありませんよ。

「綺羅星のごとく」という言葉がある。ふと「綺羅、星のごとく」なのか「『綺羅星』のごとく」なのかが気になった。 すなわち「綺羅星」というものがあるのかどうかが気になったって話。 丘の上の綺羅星 作者: 嘉門達夫 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 201…

「呼吸」は「異化」の一種

毎度恥ずかしい話ばかりするけれど、「呼吸」が「異化」の一種だなんて全く知らなかった。 生物の行う同化と異化≫ 光合成は外部から取り込んだ物質を、自分のからだを構成する有機物に変換する過程(同化の一種)だが、呼吸はその逆で、有機物の分解によってエ…