気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

社会

岩波国語辞典に「自衛隊」はない。

「おお、そうなのか」とちょっと驚いた。『岩波国語辞典』には「自衛隊」がないのだ。 たいていの辞書は「自衛」の子項目として「自衛隊」を掲載している。しかし『岩波国語辞典』は「自衛」のみ。下の写真は第7版。手元にあった第3版にも載っていなかった。

「みかじめ」料って、なんの代金だっけ?

「銀座でみかじめ料」なんてニュースが流れてた。「みかじめ料」って言葉、小説ではよくみたけれど、「みかじめ」ってなんだったっけな。 www.nikkei.com と、そんなときはもちろん国語辞典。

「バブル経済」とは日本独特の言い回し?

ぼくは、とある外資系コンピューターメーカーが1000人採用を行ったような、そんなバブル世代の人間だ。「花金」(ハナキン)はもちろん「花木」(ハナモク)にも飲み歩き、そしてタクシー券で帰宅したりしていた。 「バブルの最中には今がバブルであると意識…

「やもお」(「やもめ」の男版)という由緒正しき言葉

「やもめ」という言葉は知ってる。使ったことはないかもしれないけれど、「男やもめにウジがわく」なんて言葉は耳にしたことがある。 ただ、「男やもめ」を1語であらわす「やもお」という言葉をきいた、ないし目にした記憶がない。 恥ずかしながら、「やもお…

ちょっと面白い「文句」と「言葉」

「文句」という言葉を日常で使うとき、わりとネガティブな意味を持たせることが多いんじゃないかと思う。 もん‐く【文句】(1) 文章中の語句。文言。「有名な—を引く」(2) 相手に対する言い分や苦情。「君の態度に—がある」「—ばかり言う」 上は『広辞苑』第…

「国賓」とはどういう客か

「国賓」を辞書で引くならば、どういう場合に、どういう待遇で招くことなのかを知りたいケースがほとんどなのじゃないか。『広辞苑』がうまくまとめてくれている。 こく‐ひん【国賓】 国家元首が接待する海外からの賓客。主に外国の国家元首や首相が来日する…

「となり」と「さきどなり」とそして「てまえどなり」

見坊豪紀の『ことばの海をゆく』に「さきどなり」という言葉があった。三省堂交互辞典で見るとこんな具合。 小説のタイトルのような語釈 「となりの もう一つ先の となり」 via 三省堂国語辞典 #国語辞典 #辞書 pic.twitter.com/rVN3iV8FrY— maeda hiroaki (…

「幕開け」は間違っているか? 「間違いじゃないのだ」と主張していた三省堂国語辞典のトーンダウン?

見坊豪紀の『ことばの海をゆく』を読んでいる。 ことばの海をゆく (朝日選書) 作者: 見坊豪紀 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局 発売日: 1996/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 少々古い(1976年)の本だけど、この「少々」の古さが一層面…

まだ「フォーク並び」という言葉をききますか?

流行り始めた頃、ちょっと耳にしたように思う。でも最近聞かないな。国語辞典に載っているとは全く思っていなかった。 久しぶりに「フォーク並び」という言葉をきいた。まだ現役なんだな。広辞苑や三省堂国語辞典にも掲載されている。 via 三省堂国語辞典 #…

「シッター」という日本語があることをいまさら知った(シャレに非ず)

シッターという日本語があるのは知らなかった。英語では「sitter」という。しかし、「世話する人」の意味で日本語になっているのは「ベビーシッター」のみかと思っていた。 スペースの都合で強引に略しているのかと思えば、国語辞典にも立項されていた。下の…

死語になりつつあるらしき「ロンパリ」(放送事故ビデオあり)

「ロンパリ」。良い言葉じゃないように思えるので、消えてしまって良いとは思う。『三省堂国語辞典』の第六版・第七版では消えてしまっているようだが、第四版には立項されていた。 ロンパリ【名】(← ロンドン・パリ[=一方の目でロンドンを、他方の目でパ…

「一宿一飯の恩義」は、ありがたいのか。あるいは三省堂国語辞典の深謀遠慮。

「一宿一飯の恩義」という言葉がある。まあありがたいのだろうなと思っていたが、辞書を見てむしろ悩んだりもする。 「一宿一飯」。はたして「ありがたい」という意味なのか、それほどでもないのかわかりにくいな via 三省堂国語辞典 #国語辞典 #辞書 pic.tw…

いろんな辞書で「郵便」の変遷を見る

雪だしなあ。郵便も大変だよなあ。と、頭に浮かんだ「郵便」。別に面白おかしくはないんだけど、歴史の記録として。 みんなの郵便文化史―近代日本を育てた情報伝達システム 作者: 小林正義 出版社/メーカー: にじゅうに 発売日: 2002/03 メディア: 単行本 ク…

バレンタインデーは「流行」で、ホワイトデーは「イベント」であると看破する広辞苑

まあ世の中はバレンタインデー。いきなり本題ながら『広辞苑』第六版が素敵だ。 バレンタイン‐デー【St. Valentine’s day】2月14日。269年頃殉教死したローマの司祭、聖バレンタインの記念日。この日に愛する人に贈り物をする。日本では1958年頃より流行し、…

「知事」を引くと「現在は公選」とある意味は? 明治維新時代との比較かと思ったけどそんなわけはない。

「知事」など辞書で引くまでもなかろう。と、普通は思うけれど、なかろうところに面白いモノが隠れていたりもする。 ドキュメント副知事 猪瀬直樹の首都改造・一八〇〇日 作者: 西条泰 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/02/25 メディア: Kindle版 この…

昔の辞書になかった言葉といえば? ~ 「バブル」

昔の辞書が手元にあると、つい「昔はなかった言葉」など探してみたくなる。たとえば手元に79年の『岩波国語辞典』第三版と、2011年の『岩波国語辞典』第七版・新版がある。 岩波 国語辞典 第7版 新版 作者: 西尾実,岩淵悦太郎,水谷静夫 出版社/メーカー: 岩…

「インフルエンザ」とは、天体の影響により流行する伝染病のこと。

インフルエンザ。英語では一般的に「flu」などという。flewみたいに発音する。 What is the flu? - YouTube 辞書をみれば、「influenza」の短縮形だと書いてあるんだけれど、短縮して「flu」になるというのがどうも納得いかない。

「剥ぎ取り」は「しり押し」の対義語なれど、いまでも「しり押し」はあるのだろうか?

さすがにあまり立項している辞書はないようだ。手元の辞書では『新明解』第七版と『大辞泉』第二版くらい。下の写真は『新明解』。 「剥ぎ取り」込み合う電車・列車に乗り切れない客を、後ろから引っ張ってホームに降ろすこと via 新明解国語辞典 #辞書 #国…

破鏡:ロマンスを信じる『新明解』と、現実的(?)な『岩波国語辞典』

この両者はよく戦ってくれる。今回の戦いのテーマは「破鏡」(はきょう)だ。 10倍拡大鏡付きスタンドミラー 出版社/メーカー: アイメディア メディア: ヘルスケア&ケア用品 この商品を含むブログを見る よくあることなんだけど、『新明解』第七版は「ロマン…

「ボリビア多民族国」は「周辺国との戦争に負け続けた」ので、国土が最盛期の半分ほどしかない

地図帳を見ていた。地図帳というのは、小学生向け、中学生向け、そして高校生向けなど、いずれも「趣」があって面白いものだ。 新詳高等地図 (Teikoku’s Atlas)作者: 帝国書院編集部出版社/メーカー: 帝国書院発売日: 2012/10メディア: 単行本 クリック: 3回…

家で恋人と過ごすのは「デート」ではないのかどうか。あるいはデートの際の「エチケット」。

大学生の「デート」というと、やはり「外で」行うものなんだろう。個人的には出不精で(金も全くなかった)から、「デート」とは言っても、うちで一緒にレコードを聴いたり、本を読んだりすることが多かった。 それはそれで楽しかったんだけどな。 新東京い…

死語にすべき言葉というものがあるか(辞書が「わからないように」記述する言葉とは)?

今、話題になっている漫画。ぼくは小学生の頃に読んで、その場でモドしてしまったり、その後も何度も夜中に起きてモドしてしまったりした。ひとつの事象の受け取り方は人それぞれだ。 現代「死語」ノート (岩波新書)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 岩波書店…

「ハガキ」はどうして「葉書」というの?

葉書はなぜ「葉」書というんだろう。昔は「葉っぱ」に書いていたからだろうか。 くまモンのポストカードブック作者: アスペクト出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2012/12/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る そんなわけはない。

富岡製糸場で行われていたのは「製糸」業だが、「紡績」との違いはなんだ?

中学生の社会の問題集を見ていたら(趣味なのだ)、「富岡では国の肝いりで産業が興されましたが、行われたのはどんな産業でしょうか」という問題があった。 選択問題だけど、そんなもん「製糸業」に決まってる。 富岡製糸場事典 (シルクカントリー双書)作者…

「政党要件」が国語辞書にあるのは『デジタル大辞泉』のみかな?

昨日からニュースで何度も流れてきている。日経新聞の7月22日朝刊にも載っている。 みどりの谷岡氏は、2009年衆院選の太田昭宏公明党代表(当時)以来の党首の落選となる。1議席も得られず、政党要件を失う見通しだ。 現代日本の政党デモクラシー (岩波新書…

辞書にある「結婚」の定義を書き換える「ハッキング」活動

海外の話ではある。 こうした恣意活動が必要な時期は過ぎたんじゃないかと思ってた。結婚の定義を「男と女が結ばれる」という定義を「二人が結ばれる」と書き換えているんだと(図書館などの辞書にステッカーを貼っているのだそうだ)。 注:下のビデオ、冒…

「読み」いろいろ。

『漢字雑談』の本に、何度も繰り返し「百姓よみ」という言葉が出てくる。あまり愉快な言葉とも思えないので、そんなに使わなくてもと思った。 百姓よみ、とは字のつくり(旁、おおむね右側)の読みを全体の読みとすることである。百姓をばかにしたような言い…

「異次元」は、ない。

本稿のきっかけは『大辞泉』のFacebookページ。「異次元」って言葉が立項されてなくて、自分で驚いたよという記事が投稿されていた。 『大辞泉』では「異次元」を次のように立項することにしたとのこと。 1 異なる次元。また、次元の異なる世界。「―空間」…

ちょっと前の「竹の子族」と、ずいぶん前の「竹の子生活」

「竹の子族」を立項している国語辞典がほとんどないことに驚いた。 手元の辞書で立項していたのは『デジタル大辞泉』のみ(紙の第二版にはなし)。 昭和55年(1980)ごろより、東京都渋谷区原宿の歩行者天国で、派手な衣装を身につけ、音楽に合わせて踊った…

「絶対多数」ってなんだったっけ?

一瞬「絶対多数」という言葉の意味がよくわからなくなった。原因は(ぼくの無知と)『大辞林』第二版だ(笑)。 議決などにおいて圧倒的多数であること。「与党が―を占める」 これが「絶対多数」の意味なのだという。 「絶対」を「圧倒的」に言い換えただけ…