「マシュマロ」というのが少々気になった。そもそもホワイトデーってのはマシュマロを渡す日なんだったっけ? ぼくの子供の頃にはなかったからよく知らない。
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やはり恋愛イベント系は『新明解』なのかと第七版に尋ねてみた。
〔もと、「ウスベニタチアオイ」の粘りを利用したことに基づく〕卵の白身・砂糖・ゼラチンなどに香料を混ぜて作った、柔らかくて弾力のある菓子。マシマロ
さて。まあ辞書にありがちな説明だ。但し、「なるほど」と思いつつ「ウスベニタチアオイ」を調べると、これが載っていない。「しょうがないな」と「タチアオイ」を調べるも、これまた載っていない。
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スペースの都合もある。ただ、『岩波国語辞典』第七版・新版は同じ程度の語数で、もう少しわかりやすく説明している。
元来は、植物名ウスベニタチアオイ。その根の粘液を原料とした。
つまり、『岩波国語辞典』では、「マシュマロ」という言葉がもともと「ウスベニタチアオイ」であることを明示している。『新明解』は「基づく」と記してしまったことにより、その植物をマシュマロと呼んだのだということがわかりにくくなってしまった。
この勝負は『岩波国語辞典』の勝ちだと思う。但し、『大辞泉』第二版でも「本来はアオイ科のマシュマロ(ウスベニタチアオイ)の根からとった粘液を用いて作られた」などと記されていて、むしろよくわからなくなってしまってると思う。
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