『辞書と日本語』で見た『新明解』五版に関しての情報は、七版でもそのまま同じだった。
『新明解国語辞典』五版の最後の…前の項目は「んとす」…。そこには、「われら一同、現代語辞典の規範たらんとする抱負を以て、本書を編したり。乞ふ読者、微衷を汲み取られんことを」と記されている via 『辞書と日本語』 #国語辞典 #辞書
— maeda hiroakiさん (@torisan3500) 2013年5月17日
七版でも最後から2番目の項目で、かつ例文も同じ。
- 作者: 倉島節尚
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2002/12/17
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ところで『新明解』最後の項目は何だろう。こたえは「んぼ」。『岩波国語辞典』第七版・新版は同じ言葉を「んぼう」の項目で立てている。『現代国語例解辞典』も「んぼう」仲間。
『新明解』の「んぼ」を見ておく。
(造語)〔「ん坊」の短呼〕(1)そのような状態に在る人(物)であることを表す。〔人について用いるものは、軽い侮蔑を含意することが多い〕
わはは。例をみないと全く意味がわからないな。すなわち「甘えんぼう」、「おこりんぼう」などに使う「んぼ」のことだ。
参考までに他の辞書もみておく。『広辞苑』第六版、『大辞泉』第二版ともに、語釈のある最終項目は「んす」。『大辞林』第二版では「んばかり」。『精選版日本国語大辞典』は「んん」。『三省堂国語辞典』第六版は「んんん」。『明鏡』と『新潮現代国語辞典』は「んとする」。
ちなみに、『新明解』における最終自立語は「をことてん」。書かないけれど、この言葉、語源が格好良いっすね^^。大辞泉は「ンビラ」(但しこれは「サンザ」に飛ぶ)。語釈があるものに限れば「ンゴロンゴロ保全地域」となっている。
- 作者: 谷川俊太郎,和田誠
- 出版社/メーカー: いそっぷ社
- 発売日: 1997/06
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
「しりとりの必殺技として覚えておけ」と、大辞泉編集部が言っていたような気がする^^