気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

国語辞典、「最後の言葉」はなんだろう?

『辞書と日本語』で見た『新明解』五版に関しての情報は、七版でもそのまま同じだった。

七版でも最後から2番目の項目で、かつ例文も同じ。

辞書と日本語 国語辞典を解剖する (光文社新書)

辞書と日本語 国語辞典を解剖する (光文社新書)

ところで『新明解』最後の項目は何だろう。こたえは「んぼ」。『岩波国語辞典』第七版・新版は同じ言葉を「んぼう」の項目で立てている。『現代国語例解辞典』も「んぼう」仲間。

 『新明解』の「んぼ」を見ておく。

(造語)〔「ん坊」の短呼〕(1)そのような状態に在る人(物)であることを表す。〔人について用いるものは、軽い侮蔑を含意することが多い〕

 わはは。例をみないと全く意味がわからないな。すなわち「甘えんぼう」、「おこりんぼう」などに使う「んぼ」のことだ。

参考までに他の辞書もみておく。『広辞苑』第六版、『大辞泉』第二版ともに、語釈のある最終項目は「んす」。『大辞林』第二版では「んばかり」。『精選版日本国語大辞典』は「んん」。『三省堂国語辞典』第六版は「んんん」。『明鏡』と『新潮現代国語辞典』は「んとする」。

ちなみに、『新明解』における最終自立語は「をことてん」。書かないけれど、この言葉、語源が格好良いっすね^^。大辞泉は「ンビラ」(但しこれは「サンザ」に飛ぶ)。語釈があるものに限れば「ンゴロンゴロ保全地域」となっている。

しりとり

しりとり

「しりとりの必殺技として覚えておけ」と、大辞泉編集部が言っていたような気がする^^