気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

なかなか刺激的な「まぐろ」

一昨年、緊急入院をするまでは、刺身などを好んで食べることはなかった。てか、ジャンクな食べ物しか食べない食生活だった。

そんなぼくも今では「ヒラメが好き」などと広言するようになった。わかってんだかわかってないんだか知らないけれど。

そんなことはともかく「まぐろ」。辞書を見るとちょっと驚いた。

まず、驚かなかった方から。『岩波国語辞典』第七版・新版、『三省堂国語辞典』第六版、『新明解国語辞典』第七版のような小型辞典はふつう。「『新明解』を引いておこう。

海に住む大型の、赤身の魚。「クロマグロ・キハダマグロ・メバチ・ビンナガ」などの総称。おもに、刺身・すしにして食べる。幼魚をメジ、特大のものをシビと言う。〔サバ科〕

挙げられてるいろんな種類が全部同じような魚なのか、それともかなり異なる部分があるのか等、不勉強にてよくわからない。それでもまあ「まぐろ」の定義としては上のようなところだろう。

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広辞苑』第六版になると次のような説明が加わる。すなわち「船酔いして横になっている人。(漁師言葉)」というもの。

ここまでくればあと一歩。確かに「まぐろ」には「横になっている人」の意味があったな。『精選版日本国語大辞典』を見てみる。

(3)轢死(れきし)体をいう俗語。 (4)ごろりとした大きなもの、反応の鈍いものをいう。→ まぐろを抱いて寝たよう

かなり大変なことになってきた。最後の「まぐろを抱いて寝たよう」は小見出しが立てられていて「いっしょに寝ても何の情感もわかないことをいう。」とある。 

もうこれでぼくには十分刺激的(笑)。これでネタにしようと思ったら、『大辞泉』第二版に付属のDVD-ROMないしは『デジタル大辞泉』がさらに上をいってくれた。 

(2) 性交のときに自らは体を動かさず、ただ寝転がっている相手。

この言葉は次版で紙の方にも掲載されるんだろうか(現在は紙版の方には記載されていない)。第三版が出たらまずは「まぐろ」からチェックしてみたいと思う。

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