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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「蒟蒻の日」に考える「蒟蒻本とはなんだ?」

知らなかったんですが、「蒟蒻の日」なんだそうで。

 「ふ~ん、蒟蒻ね」と辞書を見ていると「蒟蒻本」というのがある。『大辞泉』第二版から引いてみる。

《半紙四つ折りの小さな本で、その形や表紙の色が食品のこんにゃくに似ているところから》洒落本(しゃれぼん)の別称。

半紙ってのはB4サイズ。蒟蒻ってのは体内の無用な砂を排出するのにも使えると言われていたそうで、そこから「蒟蒻本」に言及した『砂払』なんて本も生まれた。

砂払〈上〉―江戸小百科 (岩波文庫)

砂払〈上〉―江戸小百科 (岩波文庫)

続いて「洒落本」を引いてみてちょっと驚いた。 洒落本というのは黄表紙やらなんやら、あの時代の「洒落」た本をまとめたものかと思っていた。

『明鏡』から引いてみる。

江戸後期に刊行された、花柳界を題材とする小説。会話を中心に、遊里の事情や色事の手管を写実的に描く「通」「うがち」を特色とする。蒟蒻本(こんにゃくぼん)。小本(こほん)。

「遊里」のことを書いたもののことを「洒落本」というのだそうだ。 

山東京伝の『傾城買四十八手』も「蒟蒻本」の一種かな。こちらで見ることができる。