「もなか」については以前書いた。ところで今日は和菓子の日なんだそうだ。
総務省統計局のページにもある通り、本日は『和菓子の日』。近所の和菓子屋はしまってるなあ… #何の日 #和菓子 / “6月16日 和菓子の日|なるほど統計学園” http://t.co/rb91vVUW4l
— maeda hiroaki (@torisan3500) June 16, 2013
「和菓子」ってのは「洋菓子」がなければ存在しないわけで、言わば「相対的な存在」。そんなことを言うとちょっと可哀想だなとかつまらないことを考えてた。
広辞苑の語釈もそっけなくていっそう可哀想な感じ。
日本固有の菓子の通称。日本風の菓子。↔ 洋菓子
『大辞泉』第二版などは「生菓子・干菓子・半生菓子などに大別される。羊羹(ようかん)・最中(もなか)・煎餅(せんべい)など」と詳細を加えてくれていて、ちょっと嬉しくはなる。
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# ってか、和菓子が好きなんです^^
さらに嬉しくなったのは『日本大百科全書』の記述。
日本特有の菓子あるいは日本風の菓子のことで、まんじゅう、羊かん、落雁(らくがん)、求肥(ぎゅうひ)、煎餅(せんべい)、飴(あめ)など生(なま)菓子、干菓子をくるめて日本的な風味を形成してきたものをいう。和菓子は洋菓子に対して生まれたことばであり、バターやミルクを材料に用いた菓子と、肉食禁忌の環境で育てられた穀類、果実、山草本位の菓子を区別して、明治以降に和菓子と称するようになった。
和洋の違いを説明する必要があるから、どうしても「相対的」な要素を持ち込まなくちゃしょうがない。しかしそこに「日本的な風味を形成してきた」という「絶対的評価軸」を持ち込むことで和菓子の存在を即自のものとしている。
「洋菓子との比較で生まれた言葉なんだけどね。比較してこそ見えてくるそのもの自体の価値ってあるよね。和菓子は洋菓子に対するものってものじゃなくてね、そもそも『和』の確立に寄与してきたものなんだよ」という、和菓子への愛が透けて見える。
「そんなわきゃねーよ、ばーか」。「片腹痛いわっ!」 。いろいろ言われそうではある。でも、自分勝手でもなんでも、「愛」を感じて幸せになったんだから、それでいいのだ(笑)。
「愛って、そんなものじゃないかしら」。細かな言い回しは忘れたけれど、『スケバン刑事』(コミックス)にそんなセリフがあった。
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