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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

なぜか「反歌」の意味を知らずにこれまで生きてきた。

日本の古代史をお勉強しようシリーズで、『日本の歴史2 飛鳥・奈良時代』(岩波ジュニア新書)などを読んでる。

この本に山上憶良の「子等を思ふ歌」が載っている。

瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ
反歌

銀も 金も玉も 何せむに 優れる宝 子にしかめやも

これを見て思い出した。ぼくは「反歌」という言葉の意味がずっと気になりながら、この年になるまで全く調べずに来たのだった。

「なんか反対してるわけではないし、二人でやり取りして、ほらお返しだとか言ってるわけでもなさそうだしなあ」と感じてた。「きっとなにか別の意味があるんだな」と思ってとまってたわけだ。

『大辞泉』第二版から引いてみよう。

長歌のあとに詠み添える短歌。長歌の意を反復・補足または要約するもの。1首ないし数首からなる。万葉集に例が多い。かえしうた。

ああ、なるほど。反復・補足・要約するものか。確かにそういう存在だったな。

十代で出会った「反歌」という言葉、四十代でようやく意味を知ることができた。

万葉集 全訳注原文付(一) (講談社文庫 古 6-1)

万葉集 全訳注原文付(一) (講談社文庫 古 6-1)