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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「デッドロック」に「乗り上げる」のも、辞書が認める用法なのだ?!

本日の『大辞泉』編集部からのツイート。「デッドロック」について。

日本ロックサービス ABUS 番号式 南京錠 155 40ミリ

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まあよくある話ではある。 

ところで大辞泉編集部の言うこの「勘違い」。他の辞書ではどうなっているのかと、ちょっと見て回ってみた。

まず面白いのが『日本国語大辞典』だ(注:本稿でのお楽しみ(本題)は、すみません、記事最後の方にあります)。

(1)({英}deadlock )行き詰まり。膠着状態。特に、会議などが行き詰まり、解決がつかない状態をいう。停頓。
(2)((1)のlock (錠)をrock (岩)と混同してできた語)暗礁。

2番目の語釈で、「dead rock」を「誤り」とせず、新たに生まれた語であると定義しているのが面白い。

尚、大辞泉編集部のツイートを見てもわかるように、元は英語。『新英和大辞典』第六版の1番目には「(交渉などの)行き詰まり; 停頓」と記されている。

新英和大辞典 第六版 ― 並装

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OALDも見てみよう。

[sing., U] a complete failure to reach agreement or settle an argument

なるほど。ちなみに類義語には「stalemate」があがっている。

ところで。本題はこれからなのだ。「デッドロック」を和英辞典で見てみる。『プログレッシブ和英中辞典』第三版だ(最新版は第四版)。全文を引く。

〔行きづまり〕a deadlock
◾交渉はデッドロックに乗り上げた
The negotiations have 「come to [reached] a deadlock.

そう。スペルこそ「deadlock」であるものの、使い方は「dead rock」な使い方になっているのだった。 

日本国語大辞典』が言うように、「dead rock」的解釈も「新しい語」としてとらえることはできる。その解釈に則った説明であるとは言えるかもしれない。

こんど、ぜひ書店で第四版をチェックしてこようと思う。

プログレッシブ和英中辞典

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