大学生の「デート」というと、やはり「外で」行うものなんだろう。個人的には出不精で(金も全くなかった)から、「デート」とは言っても、うちで一緒にレコードを聴いたり、本を読んだりすることが多かった。
それはそれで楽しかったんだけどな。
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ふと「デート」を『新明解』第七版で引いてみた。
〔愛しあう男女が〕日時を決めて、各自の家以外の場所で会うこと。また、その約束。
いろいろと制約がある。愛し合っていなければいけないようだ。また、日時を決めておくという合意形成が必要で、一方的に「今日も彼氏のうちに行こう」というのはデートではない。そしてそもそも、家に行くのはデートじゃないのだ。
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なんだろうなあ。愛しあう二人が「家」で会ってしまうと、すぐに即物的(?)な行為に移ってしまうということを危惧してるんだろうか。
もちろん、そういう(余計な)心配をするのは『新明解』だけだ。
同じ小型辞典の『明鏡』をみておこうか。
異性と日時や場所を決めて会うこと。
「予め約束」が必要であるのは『新明解』と変わらない。ただ家ではダメだという制約は消えている。
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ところで手元に『世界大百科事典』がある方は、ぜひそちらも見てみて欲しい。なんだか懐かし恥ずかしいデート論が書いてあってとても面白い。
一部を引いておく。
結婚前の若い男女,とくに10歳代の男女が,結婚を前提とすることなく(したがって,必ずしも相手を固定することなく)交際するというデートの慣習は,はじめ都市の中産階級を中心として形成されたが,20世紀に入るころから一種の若者文化として広く普及しはじめ,同時にさまざまのルールやエチケット(たとえば,男性が女性を自宅まで迎えに行くこと,帰りはきちんと送り届けること,デートにおける性的行為はペッティングまたはネッキングを限度とすること,など)も整備されるにいたった。
そういえば最近、「エチケット」という言葉も特定分野でしか聞かなくなったような気がするな。
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