妻は蟻を食ったことがあるそうだ。「ストローをかぶせて、蟻を捕まえて遊ぶのはみんなやったことがあるでしょ。私はついそこでストローを吸ってしまったのよ」。
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いやあ、ストローで捕まえたりなんざしたことぁねえな。確かに捕まえて、コーヒーの空き瓶の中で巣を作らせたことはある。しかしストローで捕まえたり、ましてや食っちまったことなんかあるわけない。
『新明解』第七版で「蟻」を見てみる。
地中などで、女王アリを中心に社会生活を営む昆虫。働きアリは地上を歩いて食物を集め、勤勉なものの典型とされる。(後略)。
そうか。怠惰な妻は、昔から働き者が嫌いだったんだな。
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ところで知らない人も多いネタ。『広辞苑』第六版から一部のみ引用。
雌である女王と、雄と働き蟻(生殖能力のない雌)とがあり、多数で社会生活を営む。
そう。働きアリは一応「雌」なのだ。女王がいて、オスは働かされているなんてイメージもあるけど、実際のところは女王、オス、そして働きアリという3カースト。
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「へえ~」と思ったところで(思ってないかもしれないけれど)話を戻す。妻の「蟻は酸っぱい」話。
彼女の発言を聞いて思い出した。そういえば、蟻から発見された「蟻酸」ってのがあったな。
やはり『広辞苑』から引く。
(formic acid)(アリを蒸留して得たからいう)分子式HCOOH 最も簡単なカルボン酸。アリやハチの毒腺中、植物・細菌などの生体中にある。無色透明な液体。刺すような臭気がある。皮膚に触れると激痛を感じ水疱を生じる。蓚酸(しゅうさん)製造・染料工業・鞣革(なめしがわ)工業などに用いる。メタン酸。
なるほど、酸だから酸っぱいのも当然だ。 しかしなんだ。「激痛を感じ水泡を生じる」とあるぞ。彼女がいろいろとかかえる「不具合」は、このあたりから来てるのか。
まあそれはともかくカルボン酸。カルボキシル基を持つ仲間たちだ。で、カルボキシル基は「カリボシキリウタ」にそっくりだと思うんだよなあ。
「カルボキシル基」と「カリボシキリウタ」はそっくりだと思いませんか。高校時代からずっとそう主張してるんだけど^^ http://t.co/qe3Ke7mz78 via @youtube
— maeda hiroaki (@torisan3500) September 6, 2013