3週間連続で動物園にでかけ、うち2度は上野動物園。ハシビロコウも大きな目的のひとつだ。
写真は運良くとらえたハシビロコウのお食事シーン。
ところで。ハシビロコウのコウってなんだろうなあ。
「ハシビロガモ」(嘴広鴨)という鳥もいるから、ハシビロコウは「コウ」の仲間のはずなんだけど、「コウ」なんて聞いたことはない。もしかすると「コウ」には「ハシビロコウ」みたいなやつらがわんさかいるのかと期待してしまったりもする。
しかし期待はあっさりと『広辞苑』第六版に裏切られる。
はしびろ‐こう【嘴広鸛】
コウノトリ目ハシビロコウ科の鳥。体長1.2メートル。嘴(くちばし)が幅広く大きい。アフリカ中部に生息。魚食性で、水辺で長時間動かずに待ち伏せる。
どうやら「コウノトリ」の仲間ってことらしい。 おまけにWikipediaによると「ハシビロコウ亜科は、ハシビロコウ1属1種のみ」。「コウ」の言葉に秘密はないし、おまけに仲間がわんさかいるわけでもないようだ。
そしてやはり『広辞苑』で「鸛」を見ると「コウ」の読みでは「コウノトリのこと」と立項され、さらに「こうのとり」を引くと漢字に「鸛」が当てられている。やはり単にコウノトリの仲間であるということを意味するらしい。
但し、Wikipediaには次の記述もあり、まあ「コウ」の意味を追求することにも意味はない様子。
しかし、近年のDNA分析による分類ではペリカン類に近いことが分かってきた。その他、サギ類に近いという説もある。
尚、機会があれば『世界大百科事典』による「ハシビロコウ」の説明もぜひ見てもらいたいところ。なんだか崇高な雰囲気すら感じてしまう。一部だけ引く。
主として白ナイルの上流や熱帯東アフリカの人跡まれな沼沢に生息している。ふつう単独かつがいですみ,習性はかなり夜行性である。昼間はヨシやパピルスの間で休み,夕方出て魚,カエル,小型のヘビ,その他の水辺の小動物をあさる。
「人跡まれ」なところにいるのだ。生き物の歴史に思いを馳せながら、パピルスの間で休息しているのだ。
おみやげショップにはこんなハシビロコウもいた。
ハシビロコウ。 #上野動物園 pic.twitter.com/lph5AGg291
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2013, 12月 1
どうやら動物園の「ハシビロコウ」は、野生のものに比べると「よく動く」らしい。しかしハシビロコウは「動かない鳥」として有名らしく、檻の前では「あっ、動いた!」と声をあげる人が多い。
まだ小さな子供状態のカピバラも可愛いが、ハシビロコウもとても可愛い。
ところでハシビロコウは『ランダムハウス英和大辞典』にも絵が載っていた。ちなみにカピバラは文字の説明だけだった(^^)。
『ランダムハウス英和大辞典』でみつけたハシビロコウ shoebill(靴嘴) pic.twitter.com/OUFl4hAfLh
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2013, 12月 1