読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「気候帯」とは、地球上を「緯度に沿って」分けたのか?

自然

「気候帯」というのは熱帯、亜熱帯、温帯なんていう区分のこと。「ハシビロコウ」の記事を書いているとき、ハシビロコウが熱帯に住むらしいことを知った。

熱帯 (気候帯でみる! 自然環境)

熱帯 (気候帯でみる! 自然環境)

 

「気候帯」ってのは、中学校のときに主に習うんだったかな。

高校の地理の先生がやけに「気候帯マニア」で、いろいろ細かい話をしていた。いろいろと記号でわけで分類するんだったか。外見はハンプティ・ダンプティのような先生だった。 

それはともかく。専門家によるといろいろ難しい話もありそうな「気候帯」。『日本国語大辞典』が意外にやる気がなくて好きだ。全文を引く。

きこう‐たい 【気候帯】
〔名〕
地球上の気候を同じか、または似た状態を示す気候ごとに、緯度と平行な数個の帯域に区分したもの。寒帯、亜寒帯、温帯、亜熱帯、熱帯など。

「やる気のなさ」を感じたのは「平行な数個の帯域に区分」の部分。 一瞬自分を疑った。「そうか、気候帯の区分は緯度に平行だったのか!」。

もちろんそんなわきゃない。

気候帯図カレンダー メタル 2006

気候帯図カレンダー メタル 2006

 

実のところ「気候帯」を立項している辞書は意外に少ないけれど、たとえば『広辞苑』第六版は次のような感じ。

地球上ほぼ緯度に沿って分けた気候の共通な帯域。熱帯・亜熱帯・温帯・寒帯・極帯など。

そう。ここにある「ほぼ」の語が大事なはず。『大辞泉』第二版も「気候帯」を立項しているけれど、やはり「ほぼ平行」と記している。

なぜ『日本国語大辞典』は「ほぼ」を省いてるんだろう。「ほぼ」をとってしまうと、随分いいかげんな、やる気のない印象になってしまう。 

ところで気候帯といえば「ケッペン」だけど、ケッペンの気候区分には「亜熱帯」というのはないんだな。記憶が混同して、平気で「亜熱帯」という言葉を使っていた。 

全く関係ないけれど、本田美奈子の曲に「あなたと、熱帯」というのがある。「あなたと寝たい」なのかと思わせる狙いだ。 作曲は忌野清志郎なんだそうだ。それは知らなかった。


あなたと、熱帯 - YouTube