気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「葡萄」と書いて「えび」と読む。「えび茶」の「えび」は「葡萄」のこと。つまるところ阪急電車は葡萄色。

大阪に「阪急電車」という電車がある。ちょっと独特の色で、久しぶりに大阪に帰ると「おわっ!」とびっくりしてしまう。

マルーンの疾風(かぜ)  2014年 阪急電鉄カレンダー ([カレンダー])

マルーンの疾風(かぜ) 2014年 阪急電鉄カレンダー ([カレンダー])

 

実はこの阪急電車カラー、ちゃんと名前がついているのだそうだ。Wikipediaによれば、その名も「阪急マルーン」だ。

「かっこつけちゃってまあ」と思った。「マルーン」ってのはまあ、「えび茶」のことだ。なんとなく地味な響き。

吉祥 チューブ絵具 No55 海老茶

吉祥 チューブ絵具 No55 海老茶

 

地味な響きだけれど、そもそも「えび茶」ってなんで「えび茶」と言うんだっけ。

上の写真は『新明解』。「えび」は海老のことじゃなくて「山ぶどう」のことなんだと。む~ん、知らなかったな。

なぜか中型辞書には「えびは山ぶどうなんだ」という説明が見当たらないんだけど(当たり前だから?)、『明鏡』などにも載っている。

ではなぜ「葡萄」を「えび」と言うのだと考える。これは『新明解』には載っておらず、『広辞苑』をあたった。

まあよくわかんないけど、昔の名前からきているんだそうだ。

ってことは阪急電車。「葡萄色」あるいは「ワイン色」なのか。格好良いじゃないか(^^)。