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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「ロハ」は知っていても「ロハ台」は知るまい?

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田山花袋の『田舎教師』を読んだ。かなり面白かったな。中学時代に読んだはずなんだが、これほど面白い本だと感じなかったようだ。

田舎教師

田舎教師

 

べとべとせず、そして尻切れのように語る最期の場面がちょっとすごい。電車の中でボロボロ涙を流してしまった(笑)。Kindleを見ながら涙ってのは似合わないなあ。

それはともかく。いろんな言葉が勉強になった。

こええなあ。日露戦争の「意味」についての認識を新たにしたり。

他にも「出流れ」とか「黒鴨仕立て」、「弁当腹」だとか「だるま屋」だとか。ふだんあまり目にしない言葉のオンパレード。中学時代はいったいこの本をどのように読んだ(読んだつもりだった)んだろうなあ。

まあ、面白い言葉満載なのは読んで楽しんでもらうこととして、わかりやすい「なるほど」は「ロハ台」。

ろは‐だい【ロハ台】
(只(ただ)であるからいう)公園・遊園地などに設けたベンチ・腰掛。

上は『広辞苑』第六版から。「ロハ」の語を知ったのは中学時代だった。この「ロハ」の応用があるのだなあ。まあ応用があるのは普通かもしれないけれど、『広辞苑』が立項する応用単語があったのだな。

懐かしい「ロハ」の言葉も、やはり『広辞苑』から引いておこう。

ろ‐は
(「只(ただ)」の字を片仮名のロとハに分けていう語。明治期から使われ始めた)
(1)今まであったすべてがなくなる。皆無。
(2)代金を要しないこと。無料。無賃。ただ。

まあともかく。自然主義軽んずべからずな作品で、本当に面白かった。『蒲団』も、当然読み直してみるべきなんだろう。

蒲団

蒲団