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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

いろんな辞書で「郵便」の変遷を見る

雪だしなあ。郵便も大変だよなあ。と、頭に浮かんだ「郵便」。別に面白おかしくはないんだけど、歴史の記録として。

みんなの郵便文化史―近代日本を育てた情報伝達システム

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『新明解』第三版から見る。1981年の版だ。細かい部分は略してある。

ゆうびん【郵便】
(1) 郵政省の管理のもとに、通信文や小包などを伝達する・制度(業務)。
(2) 郵便で送る手紙・小包など。
(3) 郵政大臣の管理のもとに郵便の業務を取り扱う機関。

そして『新明解』第七版。2011年の発行。

ゆうびん【郵便】
(1) 通信文や小包などを伝達する制度。日本では、郵便事業株式会社が行っている。
(2) 郵便で送る手紙・小包など。

なるほど「(3)」は姿を消したんだな。 

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岩波国語辞典』で見る。1979年第三版。

ゆうびん【郵便】 
(1) 書状・はがき・小包などを集配・送達する通信制度。また、それによって送られる書状・はがき等。
(2) 郵便局で取り扱うものに冠する語。

制度が変わる前の説明を見ると、制度など変わらないのが当たり前というスタンスが透けて見えたりする(深読みにすぎる)。

2011年の第七版・新版を見る。

ゆうびん【郵便】
(1) 書状・はがき・小包などを集配・配達する通信制度。また、それによって送られる書状・はがき等。
(2) 郵便局で取り扱うものに冠する語 ▷ もとは郵政大臣の管理のもとにあったが、2007年10月1日から民営化。

「最低限の変更」で対応している。それでいながら「送達」を「配達」へと細かく変更。

日本切手カタログ〈2014〉

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三省堂国語辞典』1992年第四版は、いきなり「郵政省」で始めている。

ゆうびん【郵便】
(名)

(1) 郵政省の管理のもとに、通信文・小包などを取り集めたり配達したりする業務。
(2) 郵便物
(3) 郵便局。

2008年第六版も、とくに「民営化」を言わない。

ゆうびん【郵便】
(名)
(1) 通信文・荷物などを取り集めたり配達したりする事業。
(2) 郵便物
(3) 郵便局。

2014年第七版。

ゆうびん【郵便】
(名)
(1) 通信文・荷物などを取り集めたり配達したりする業務。
(2) 郵便物
(3) 郵便局。

「事業」が「業務」に変わっているが、実は第四版も「業務」だった。誰かが非常なこだわりを見せて言葉を選んだのか、それとも「改版するんだからなんか変えてみようよ」程度のノリなのか。

版による比較はできないが昭和56年『国語大辞典』。

ゆうびん【郵便】(1) 新書や小包などを集配・伝達する通信制度。国の独占事業で郵政大臣が管理する。(2) ゆうびんぶつ(郵便物)のこと

小学生の頃、通信教育のパンフレットを集めるのが好きだった。中学生の頃は「ペンパル」をもって海外と文通などしていたりしたっけ。郵便制度にはとてもお世話になったんだな。そういえば、一時期は切手集めが趣味だった。

海外文通といえば、これがためにタイプライターを覚え、カーボンコピーを取りながら手紙を打ったりしたものだった。

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