気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「虻蜂取らず」って、どっちもいらないじゃん。

虻とか蜂とかどっちもいらないじゃんね。でも「いらない」と思うのなら、「誰にとって必要なのか」を考えるべきだったな。

「語源由来辞典」というサイトによれば、「虻蜂取らず」の主人公は「蜘蛛」なんだそうだ。なるほど、蜘蛛なら虻も蜂も必要だもんな。

ハチアブマグナムジェット【HTRC2.1】

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ところで、なぜ「虻蜂」で「蝶蛾」とかじゃないのかと「虻蜂」で辞書を引いてみた。『日本国語辞典』だ。

あぶ‐はち 【虻蜂】
〔名〕
(1)虻と蜂。小さいが、攻撃力のあるものの代表としていう。
(2)向かって来る敵を卑しめののしっていう語。むしけら。

なるほど。どういうケースで使えば良いかいまひとつわからないけれど、まとめて使う言い方があるんだな。

そういえば、母は昔「蜂は刺すが虻はささない」と言っていた(この定義は間違っている)。そして母が捕まえた(母曰くの)「虻」をぼくがふんわり握ったこぶしの中に捕まえていると、あっさりと刺された。

なぜに「刺さないのなら捕まえておこう」と思ったのか知らないが、母もぼくも、刺さないのなら捕まえようと自然に思ったのだった。大分県杵築市に住んでいた頃の思い出だ。

昆虫―驚異の微小脳 (中公新書)

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昆虫図

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