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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「腹筋」に「腹筋運動」の意味を認める辞書は意外に少ない(via パンダ腹筋中)

国語辞典は思わぬところで不親切だ。体育や部活などで「腹筋」といえば、たいてい「腹筋運動」を指すけれど、その意味を認めてくれるものはとても少ない。

親切なのは『三省堂国語辞典』だ。昔から「腹筋運動」の意味を認めている。

ふっきん【腹筋】
(名)
(1) 〘生〙はらの部分を形作っている筋肉。ふくきん。
(2) 〔←腹筋運動〕あおむけになって、上体をおこす運動。

この語釈で文句はない。「そうだよね」という感じ。だけど中型辞典を含め、他の辞書はなかなかこの「腹筋運動」を認めてくれないんだな。用例部分に引くのみだ。

広辞苑』第六版を見る。

ふっ‐きん【腹筋】
腹壁を構成している筋の総称。腹直筋など。「—運動」

他の辞書もこんな感じ。「腹筋」だけで「腹筋運動」を指すことはイレギュラーなことかな。

ところで「構成している」も面白い。これは『三省堂国語辞典』もそう。腹筋は「腹にある」んじゃなくて、腹を「構成している」んだな。ほとんどがそれを主張している。

『新明解』第七版も見ておく。

ふっきん【腹筋】
腹の部分をつくっている筋肉。ふくきん。

生物学的(そんな大げさな話ではない)にいえば、「筋肉」は「つく」ものではなくて「ある」ものなのだ。

動作でわかる筋肉の基本としくみ

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