気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

少子高齢化社会に十姉妹(ジュウシマツ)を思う。

先日もとりあげたジュウシマツ。もう少しみてみる。

広辞苑』を見てみる。

じゅう‐しまつ【十姉妹】 ジフ‥

スズメ目カエデチョウ科の鳥。スズメよりやや小さい。愛玩用飼鳥。地色は白色で、暗褐色などの不定の紋があり、また、純白色のものもある。コシジロキンパラという小鳥を日本で改良したものといわれる。仲が良く、抱卵・育雛がうまい。ジュウシマイ。

なるほど。「抱卵・育雛がうまい」のだ。褒め言葉だ。しかし『明鏡』では若干ニュアンスが異なる。

じゅう‐しまつ【十姉▿妹】
〖名〗
スズメよりやや小さい、カエデチョウ科の飼い鳥。羽色は純白から黒に近いものまでさまざま。よく繁殖する。十姉妹(じゅうしまい)。

『明鏡』によれば、ジュウシマツは「よく繁殖する」。う~ん。「よく繁殖する」は褒め言葉のイメージじゃないな。耳にすれば照れてしまう感じだ。

しかし、少子高齢化社会の中、こういう言葉に照れる奴は「社会の敵」なんじゃないかと反省したりも、するのだ。

人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか (中公新書)

人口学への招待―少子・高齢化はどこまで解明されたか (中公新書)