ぼくは知らなかった。恥ずかしい。『ランダムハウス英和大辞典』から引いてみよう。
o・kra [óukrə]
―n.
1 オクラ,アメリカネリ:アオイ科の一年草;東北アフリカ原産.
2 ⦅集合的⦆ 1の莢(さや):スープ・シチュー用.
3 オクラ料理.
▶gumbo ともいう.
[1679.西アフリカの言語に由来するといわれる]
英語の辞書にいっちゃったので、ひさしぶりにOALDなんかも見てみる。
okra /ˈəʊkrə; ˈɒkrə; NAmE ˈoʊkrə/ (also bhindi)
noun [U] (also ˌladies’ ˈfingers)
the green seed cases of the okra plant, eaten as a vegetable
もちろんブログの本題は「国語辞典を引いてみよう」ということなので、まずは『新明解』をみる。
オクラ〔okra〕
畑に作る一年草。切り口はぬるぬるしていて、生食したりスープに入れて食べたりする(アオイ科) かぞえかた・一本
ちょっとレシピが貧弱であるような気はするな。それはともかく「切り口」がぬるぬるしているんだそうだ。
『三省堂国語辞典』もみておこう。
オクラ(名)〔okra〕
〔植〕西洋野菜の名。若いたねはぬるぬるしている。スープ・おひたしなどに使う。
なるほど。三国によればぬるぬるしているのは「若い種」なんだな。ふむ、確かに「切り口」よりも「種」がぬるぬるしているような気もする。食材としての活用方法はひきわけな感じだな。
他からも粘着性の説明や調理法を引いてみよう。たとえば『世界大百科事典』。
オクラの若莢はビタミンAとタンパク質を含み,ペクチン,ガラクタン,アラバンを成分とする粘質物をもつ。生食は生のままおろしたり,酢のもの,あえもの,サラダなどに使う。煮食はてんぷら,油いため,スープや吸物,茶わん蒸しなどに,加工用は果実をケチャップ,ソースの原料とする。成熟種子はコーヒーの代りに用いた。そのほか莢つきの茎の枯れたものを漂白して生花の材料として用いる。
このボリュームはなかなかたいしたもの。但し『日本大百科全書』も項目中に「料理」の小見出しをつけて説明する。
花期後数日の若い小さい莢(さや)を種子ごと食用にする。軽く湯がいて輪切りにし、かき混ぜるとぬめりが出て、独特の味わいがある。鮮緑色で、五角形星形の切り口に白くて丸い種子が並び、形もおもしろく美しい。和(あ)え物やサラダにする。ワカメやとろろともよくあい、梅干しの肉で和えても美味である。納豆に混ぜてもよい。てんぷらやフライにもされ、吸い物、スープ、ポタージュにもよい。完熟した種子は煎(い)ってコーヒーの代用にされる。
調べた辞書では調理法はこれが一番か。
本来は多年草なのだが、日本では気候的な問題があるので(オクラは寒さに弱い)1年槽として栽培するそうだ。
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