子供の頃、コカコーラブランドの「ヨーヨー」がはやった。田舎の街にも「ヨーヨーチャンピオン」という人がやってきた(本当は「チャンピオン」じゃなく、ちょっとウマいガイジンだったと思う)。
最近の「ハイパーヨーヨー」はまた違った形をしているようだが、いずれにせよちょっと独特の形。その形を国語辞典ではどう表現するのだろう。
『広辞苑』では「饅頭形の2個の木片を短軸でつらね」たものとしている。『明鏡』では「二枚の円板の中央をつないだ」ものと表現する。
なかなかウケたのが『新明解』。
ヨーヨー〔Yo-Yo〕
(1)まんじゅうを平たく割った形の木片二個を、丸みを外側にして合わせ、その軸に結びつけた長いひもを手にぶらさげ、上下して回転させて遊ぶおもちゃ。(以下略)
「饅頭型」は『広辞苑』と同じながら、 「丸みを外側にして」という具体的な表現がかわいい(その分、ハイパーヨーヨーには当てはまらなくなってしまっているかもしれない。但し、この形はコカ・コーラのころからあるにはあった。「バタフライ型」と呼んでいたように記憶する)。
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日本ではこれまで3度のブームがあったとのこと。Wikipediaが詳しい。
日本ではコカ・コーラの販促品をきっかけにした第一次ブーム、スケバン刑事による第二次ブーム、バンダイの玩具ハイパーヨーヨーによる第三次ブームが起きている。
このいずれのブームも知っているぼくは、既に「歴史」に組み込まれているのだなあ。
そういえば日本人ヨーヨー名人はTEDにも登場していたっけ。
ちょっと辞書からの説明が少ないように思うので『日本国語大辞典』の語釈を全文引いておこう(出典略)。
ヨーヨー〔名〕
(1)木や合成樹脂でつくった二枚の円盤を短い軸でつなぎ、長いひもをまきつけたおもちゃ。ひもの先をもって円盤を釣り下げ、回転の反動により上下させて遊ぶ。享保(一七一六〜三六)ごろからあった手車(てぐるま)に近いものだが、ヨーロッパでの流行が日本にも波及し、昭和七〜八年(一九三二〜三三)にこの名で大流行した。(2)小さなゴム風船に水を入れてふくらませ、口につけたゴムのひもの先の環を指に通して上下させて遊ぶおもちゃ。水ヨーヨー。
コカコーラ・ヨーヨー世代のガキは、手が腫れるほどにヨーヨーの練習をしたもんだったな。回転・犬の散歩・ブランコなどが定番の技だった。
ちなみに「ヨーヨーをする人」のことは「スピナー」と呼ぶのだと言われるが「yo-yoer」でいいみたいだ。
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