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気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

日本で4番めの「氷河」発見か? ― 日本で最初の氷河が見つかったのは2012年

日経新聞「氷河」の記事があった。なんでも、氷河であると確認されれば国内で4箇所目なのだそうだ。

ほう、そんなに希少なものなのか。

と、辞書類を眺めてみて驚いたが、日本に氷河があると認知されるようになったのはごく最近のことらしい。

たとえば『世界大百科事典&百科事典』には「現在,日本には氷河が存在しないため,研究者の数は多くはない」などとも記載されている。日本に氷河があると認められたのはなんと2012年のことなのだそうだ。 

氷河鼠の毛皮

氷河鼠の毛皮

 

広辞苑』の定義をみる。

ひょう‐が【氷河】
高山の雪線以上のところで凝固した万年雪が、上層の積雪の圧力の増加につれて、氷塊となり、低地に向かって流れ下るもの。流速は、山岳氷河では一般に年50~400メートル、海に流れ出る氷河では年1000メートルを超えるものもある。

どうやらこの定義の中で「低地に向かって流れ下る」というのが重要であるらしい。なるほど「河」というのだから当然のことか。

ところで『日本大百科全書』にも面白い記述がある。一部引いておく。

氷(固体)である氷河がなぜ流れるかという問題は、長い間、物理学者を悩ませた問題であった。19世紀にアルプスの氷河を研究したフォーブスJ. Forbesは氷河が水飴(みずあめ)のように流れるという粘性説を発表し、一方、ティンダルJ. Tyndallは、氷河の流動を、ファラデーによって発見された復氷の理論によって説明した。現在では、氷の結晶の塑性変形と、氷河の底面滑りが流動をもたらすと考えられている。氷の結晶は融点近くにあるので、強く熱せられた金属が変形しやすいように力を受けると、塑性的に変形する。氷の結晶はちょうどトランプのカードを積み重ねたような構造をもっているため、上から重力が加わると、カードが崩れていくように、結晶にずれが生じて変形するのである。

よくはわからないけれど、いろいろと不思議なことが起こっているのだそうだ。

氷河地形学

氷河地形学