「ずたぶくろ」という「ずたー」っとした袋があるのだと思っていた。しかしそんなものは存在しないのだ。たとえ日本語入力が変換してくれても、そんなものはない。
正しくは「ずだぶくろ」というそうだ。
ただしくは「ずだぶくろ」ということも、あるいは「頭陀袋」なんて漢字があることも知らなかった。50年近い人生、ずーっと「ずだぁ〜」っとした袋があるのだと信じていた。
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さらに、「ずだ」という言葉は「頭陀をする」というふうに、動詞で使うのだそうだ。
「頭陀袋」を日本国語大辞典で見る。
ずだ‐ぶくろ[ヅダ:] 【頭陀袋】
〔名〕(1)頭陀をする僧が、経巻、僧具、布施物などを入れて首にかける袋。
(2)死人を葬る時、その首にかける袋。すみ袋。
(3)だぶだぶして、何でもはいるような袋。
「頭陀をする」ってのがアンタッチャブルな雰囲気だ。もちろん「頭陀」も日本国語大辞典に立項されている。
ずだ[ヅダ] 【頭陀・杜多】
〔名〕
(1)生活規律として仏道修行のために定められたもので、一二を数え、十二頭陀行という。転じて、僧が食物を乞いながら行脚野宿などして仏道修行に励むこと。→十二頭陀(じゅうにずだ)。
(2)(転じて)その僧。
(3)「ずだぶくろ(頭陀袋)」の略。
(4)財布、紙入れ類をいう、盗人仲間の隠語。
よくわからんが、ともかくいろんな辞書に「ずたぶくろ」が立項されていないことは確認した。「ずだぶくろ」なんて言葉は聞いたことがなかったがなあ。