『三省堂国語辞典』を見ていて(毎度のように)驚いた。「お山の大将」という遊びがあるそうだ。言葉としての「お山の大将」はもちろん知っていたけれど、そういう遊びがあるのは知らなかった。
もしかすると友達が少なかったせいかもしれないけれど、あちこちに引っ越した回数では人後に落ちないつもりのぼくも記憶にない。
もしかして『三省堂国語辞典』の編纂者がたまたまやっていた遊びを載せただけなんじゃないかと思ったりもした。しかし他の辞書にもちゃんと書いてある。
権威(『日本国語大辞典』)からひいておこうか。
おやま の 大将(たいしょう)
(1)子供の遊びの一つ。低い盛り土などの頂上に他を押しのけて登った者が、「お山の大将おれ一人」と叫びながら、あとから来る者を突き落とそうとする遊び。
(2)わずかな成功を誇り得意がる人のたとえ。小さな世界でいばりちらす人。
Wikipediaにも書いてある。
数人で低い丘や塚など、少し高い場所に競って登る。頂上に登った者が「お山の大将おれ一人」と叫びながら、あとから来るものを突き落とそうとする遊び
『デジタル大辞泉プラス』によれば歌もあるんだな。
お山の大将
日本の唱歌の題名。作詞:西條八十、作曲:本居長世。発表年は1921年。2007年、文化庁と日本PTA全国協議会により「日本の歌百選」に選定。
YouTubeあった!
大正を拾って 童謡 お山の大将 本居みどりBb-Bbm - YouTube
もしかしたら単に忘れているだけなのかもしれないけれど、しかし結構驚いた話ではありました。