プレイするものとしての野球の人気がどんどん衰えているらしい。個人的にはまあ、それも「時代の流れ」と思ったりはする。
小学校高学年の子どもが1年間によく行ったスポーツで、サッカーが40%に上ったのに対し、野球は14% via #NHK ニュース #野球 #サッカー http://t.co/g5AM5GUvUg
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 5月 7
ところで妻は「野球が好きだったことがある」らしいんだが、「フォースアウト」を全く把握していない。野球を「プレイ」するときにはフォースプレイになるかどうかを常に頭においておく必要があるんだけど、見るときには「適当」で良いんだろうな。
『三省堂国語辞典』を見てみた。
フォースアウト
(名・他サ)〔米 force-out〕
〔野球で〕封殺。ホースアウト。
これは笑える。こんな説明ならなくてもいい。妻が知らないのも「正当」であると思ってしまうほどの語釈だ。
ライバルはどうなってるんだと『新明解』を見る。
フォースアウト
(他サ)〔force-out〕
〔野球で〕封殺。
わはは。どっちもどっちだな。こういう語釈を載せる編纂者は、いったいどういう「気持ち」であるのだろうなあ。
しかし斯界の権威である『広辞苑』も変な語釈だ。
フォースアウト【force-out】
野球のフォースプレーで、走者が次塁に達する以前に野手がその走者または次塁にボールを持ったまま触れてアウトにすること。封殺。
走者にタッチすればフォースプレイでなくてもアウトになるしなあ。そういう場合は「フォースアウト」とは言わないんじゃなかろうか(もしかしたら言うケースがあるのかもしれない)。
『明鏡』がかなり頑張っているかな。
フォースアウト【fource-out】
(名)
野球で、後続打者が打って走者となったとき、すでに塁に出ていた走者が進まなくてはならない次塁に達する前に、野手がその塁または走者にタッチしてアウトにすること。封殺。
こちらも「走者にタッチ」しても「フォースアウト」だと言っている。これはちょっとわからないのだけれど、ただ、ランナーとバッターランナーの関係を丁寧に説明しようとする意図は見える。
似ているが、気になる部分で違う説明をしているのは『日本国語大辞典』だ。
フォースアウト
(名)(アメリカ force-out)野球で、後続打者が走者となったため、次塁に進塁しなければならない走者をそ達しようとする塁でアウトとすること。ノータッチプレーでよい。封殺。
一番納得したのはこの語釈だ。ただ、野球を知らない人が読んでも、きっとなんのことだか全くわからないだろうな。巷間言われるように、確かに野球のルールはかなり複雑だ。
たぶんラグビーよりも複雑だろうなあ。ラグビーの場合、まとめれば「いんちきは反則」とまとめられるけれど、野球はもっとテクニカルだな。
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