アポロ11号が月面に「軟着陸」した日だ。
本日は「人類、月面到達記念日」 https://t.co/kA9owhQmfI pic.twitter.com/cjwE8sYt29
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 7月 20
ところで「軟着陸」ってのはなんなんだ?
『日本国語大辞典』でみる。
なん‐ちゃくりく 【軟着陸】〔名〕 宇宙空間を飛行する物体が地球その他の天体に、重力に逆らって速度を緩めながら衝撃を避けて静かに着陸すること。ソフトランディング。
まあ、ふつうに「思った通り」だ。しかしいろいろと辞書・百科事典をみてみるとなかなか奥深いことが書いてあって感動する。
たとえば『世界大百科事典』。
軟着陸の方法は、着陸する天体の条件によって異なったものとなる。
と、つい続きを読んでしまう。
例えば、月では大気がないためにロケットエンジンを月面に向けて逆噴射することだけで減速しなければならない。
なるほど。大気がある天体での軟着陸は異なったものになるのだ。
火星のように大気のある天体では大気を利用することができる。1975年に打ち上げられたバイキング1号と2号は、まず火星の大気で減速し、次にパラシュートを開き、さらに着陸の直前にロケットを逆噴射させて軟着陸させている。
面白い。
ところで「ソフトランディング」の反対語はもちろん「ハードランディング」だろう。対応するのは「硬着陸」だろうか。
そう思いながら辞書を眺めるものの、「硬着陸」を立項している辞書はほとんどない。一応Wikipediaにはあるが、これも強引に日本語を割り当てた感じ。
「着陸」という言葉と「軟着陸」という言葉はある。でも「硬着陸」という言葉がない(ないわけじゃあないけれど)のは面白いものだな。
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