むかしはスポーツの祭典を「ワールドカップ」と呼ぶことはなかった。「ワールドカップ」という言葉は、Jリーグの誕生とともに使われるようになった言葉なんじゃないかと思う。
エビデンス? たとえば『広辞苑』の第三版。
広辞苑第三版では「ワールドカップ」は立項されていない。 #ワールドカップ #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/2wurpcojfD
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 9月 26
1983年に刊行された第三版。その当時は「ワールドカップ」なんて語はないに等しいものだったのだ。
いろいろと話題になった『新明解』の三版の場合も、「ワールドシリーズ」はあるけれど「ワールドカップ」はない。
新明解第三版。「ワールドシリーズ」は載っているが「ワールドカップ」はない。 #辞書 #ワールドカップ #国語辞典 pic.twitter.com/bAqRzcpP2K
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 9月 26
今はまあ、スポーツの世界大会であればなんでも(?)「ワールドカップ」と呼ぶようにはなっている。『広辞苑』の現行版を見る。
広辞苑第三版に「ワールドカップ」はなかったが、現行版にはもちろん立項されている #国語辞典 #辞書 #ワールドカップ pic.twitter.com/HuAEvdkANj
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 9月 26
Jリーグによりサッカーが広まり、そして「ワールドカップ」という言葉の認知度があがった(サッカーワールドカップに出場できるようになるなんて考えていなかった人も多いだろう)。なんでもかんでも「ワールドカップ」と呼ぶようになった頃、いろいろと違和感を感じていたな。今はまったく自然に用いているけれど。
ちなみに今はラグビーのワールドカップが開催中。「ラグビーは順位をつける競技ではない」なんていう「思想」もあって、ラグビーはなかなかワールドカップを行わなかったのだった。
今大会で好きなシーンはこれ。有名になった五郎丸の「ルーチン」を観客女性が真似をしている。とてもかわいらしい。