気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

国語辞典でみると可愛らしい「ラグビー」

ラグビーはまあ、基本的には怖い人たちがやっている。だが辞書で見てみるとなんだか「可愛らしい」定義が多いみたいだ。

たとえば『広辞苑』。

ラグビー【rugby】
ラグビー・スクールの学生が始めたからいう)フットボールの一種。15人ずつ二組に分かれて楕円形のボールを奪い合い、持つなり蹴るなりしながら進んで相手方ゴール内の地上に手でボールを付けること(トライ)およびゴールキックによって得点を争う。ラ式蹴球。ラガー。

「持つなり蹴るなり」が可愛い感じ。

『明鏡』も「手に持って走ったり蹴ったりし」と記されている。なんだか「わいわい」した感じで可愛い。

岩波国語辞典』は「持って走ったり蹴ったりして」とあり、『新明解』は「持って走ったりけったりして」と「蹴る」をひらがなにしているのもいい感じ。

ところで。漫画の『アイドルを探せ』について、ぼくが最初に思い出すのは「明治大学ラグビー部のやつが出てくる!」ということ。でもこの漫画を「ラグビー関連」とくくることはほとんどないようだ…。

 とりあえずWikipediaの「アイドルを探せ」の項には「ラグビー」のラの字もない。

ところで「ちゃんと」ラグビーをお勉強するには『フットボールの社会史』(岩波新書)なんかが面白いよ、と書こうと思ったんだけど、もう市場に出ていないみたい?

ならば「ラグビー」を産んだラグビー校についての『トム・ブラウンの学校生活』かなと思ったけれど、こちらもアマゾンではふつうには扱っていないみたい。

こういう本が消えていくのかなあ? たんにぼくの見間違いかもしれないけれど。

2015年10月5日現在、おやじラグビーファンが号泣するラグビーワールドカップが行われている最中。今、ラグビーを知るのに適当な本はなんなんだろうな。1990年代、徹夜でラグビーのチケットを買いに言っていた当時、いろいろと面白いラグビー本があったんだけれども。