気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

桜島噴火にともなって何度も使われた「火山雷」は、国語辞典にも載っているよ。

ニュースで何度も「火山雷」という言葉が使われていた。下のビデオでピカピカ光っているのが「火山雷」。


桜島噴火 噴火警戒レベルを3に引き上げ NHKニュース

で、この「火山雷」。さすがに国語辞典にはなかろうと思ってしらべてみた。

すると、なんと『日本国語大辞典』には載っていたな。

かざん‐らい【火山雷】
〔名〕
火山の噴火の際、その噴煙に伴って発生する雷。細粒となった火山放出物が上昇途中で摩擦によって帯電するために発生する。

説明もちゃんと「理科」的でわかりやすいじゃん。ややわかりにくい説明だけど『大辞泉』にも載っていた。

かざん‐らい【火山雷】
火山噴火の際、噴煙中に発生する火花放電。火口の真上周辺にみられる。

意外にメジャーな言葉なのかと思ったけれど、『広辞苑』や『三省堂国語辞典』にはないな。

もちろん百科事典などにはもう少し詳しい説明も載っている。『世界大百科事典』がわりと面白かったな。

かざんらい【火山雷】
volcanic lightning
日本に多い安山岩質火山は爆発的噴火が特徴であり、初速100〜600m/sで、火山弾、火山灰、火山礫、軽石などが高空に放出される。このような速度で火山灰のような細かい物質が、相当な密度で放出されるとき、粒子間に摩擦による静電気が生じ、噴煙が上昇中に噴煙中で放電する現象である。噴火の規模が大きければ、火山雷もかなりの規模で発生する。

桜島の赤い火 (月刊 たくさんのふしぎ 2013年 01月号)

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