気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

ぼくは日本国語大辞典の「扇状地」が好きだ。

「三角」だって、まあ言えば「扇型」じゃないか。じゃあ「扇状地」と「三角州」の違いってなんだよ、と、そんなことを考える小学生は多いはずだ。

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上は『三省堂国語辞典』。わかんないよなあ。

そんな中、一所懸命に定義しようとするのが『日本国語大辞典』だ。ぼくはけっこう気に入った。

せんじょう‐ち[センジャウ:] 【扇状地
解説・用例
〔名〕
川が山地から平地へ流れ出るとき、急に流速が衰えて、土・砂・小石などが堆積して生じた扇状の地形。山地からの出口を扇頂、扇状地の末端を扇端、中央部を扇央という。川の流路は網状をなすことが多く、また伏流して末無川、水無川ともなる。
「急に流速が衰えて」のあたりがブルースだなあ。「伏流して末無川、水無川ともなる」というあたりにも、「関係ないやつは拒否」な感じでブルースだ。
そういえばかつて中3女子に尋ねたことがあった。「岩石が細かく割れたりする理科的現象のことをなんと呼ぶのだ?」。その中3女子は応えて曰く「自然現象」。それはそれで正解だろう。彼女はちょっとした天才だった。

 

大学テキスト 日本の扇状地

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世界の扇状地

世界の扇状地