結論から言えば「どっちでもいい」のだそうだよ。辞書にも両方の漢字が載っている。
「ひっぱりだこ」は「蛸」と書いても「凧」と書いてもOKなんだそうだ。 via 三省堂国語辞典 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/Lk1yp9oVeo
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2016年6月29日
「どっちでもいい」ってのも驚きだけど、さらに驚かせる驚愕の真実がこの言葉の裏にある。
『日本国語大辞典』を見る。その第一義はこんな具合だ。
(1)(肢体をひっぱりひろげてつくる蛸の乾物にその形が似ているところから)磔(はりつけ)の刑に処せられること。はりつけ。また、手足を広げて縛られること。
「おまえ、ヒッパリダコじゃん」という言葉に対しては、むしろ悲しむべきなのだな。
ちなみに、現在における意味・用法については次のように説明している。
(2)(その様子が(1)に似ているところから)一つのものまたは少ないものを手に入れようとしてあちらこちらから争ってひっぱること。多くの人から求められること。
「凧」でも「蛸」でも良いというのは大いなる驚きだ。しかしそもそもの意味が「磔」のことだったってのは、さらに大きな驚きだ。
「キリストってのは引っ張りダコだったんだってね」というのは二重の意味で正しいわけだ。