気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「乱切り」は「包丁の角度」を変えつつ「一定の大きさ」に切ること。

最近料理を始めた(米のとぎかたなども最近覚えたよ!)けれど、まだいまのところはわからない言葉だらけ。そんな言葉も国語辞典で引いてみる。

たとえば「にんじん」なんかに使う「乱切り」。

まるごとにんじん (絵図解やさい応援団)

まるごとにんじん (絵図解やさい応援団)

 

辞書を引いてむしろわからない感じがしてきたりもする。

たとえば『日本国語大辞典』。

らん‐ぎり 【乱切】
〔名〕
形をそろえずに切ること。特に料理でいう。めった切り

とくに料理で「めった切り」というのかと空目してしまうけれど、あとは納得できる定義だと思う。

まあ実際にレシピに従って「乱切り」するときは、どのくらい「乱」にすれば良いのかドキドキしながら、不必要に野菜をくるくる回してしまったりもするわけだけど。

他の辞書もまあ概ね『日本国語大辞典』風のものが多いかな。そんな中でちょっとひっかかってしまったのが『岩波国語辞典』。

らんぎり【乱切り】
料理で、芋や根菜類を、包丁を入れる角度を変えながら、一定の大きさに切ること。

なるほど。『岩波国語辞典』によれば、乱切りにおいても「大きさ」は整えておかなくちゃいけないわけだな。

また「包丁の角度」もなかなか気になる表現だ。「角度を変える」といっても、まな板に対する角度は90度で、水平方向(?)の角度だけ変えればいいのか、それともまな板に対する角度も変えなくちゃいけないのかどうか。

おまけだけど「芋や根菜類」というものの、胡瓜や、ときにトマトに使ったりすることもあるような気がするよね。

 ことほどさように、素人(ぼくは野菜を洗えと言われて洗剤とスポンジを探した)にはわからない表現や用語があふれてる(「少々」とか「適量」で悩む人だって多いんだと思う。ぼくは悩む)。

「乱切り」については、「乱切り」でできあがったもののイメージがあれば、まあなんとなく「ともかく乱にね!」とわかったようなふりをして料理をすすめることもできる。でも「適量」とかを「雰囲気」で進めると、ときにスゴイものができたりもするんだよなあ。

わからないことだらけなせいか、料理は(いまのところ)かなり楽しい。