日経新聞に「男の髪形、整髪剤の進化映す 〜 ポマードから泡状 より自然に」ってな記事があった。
「リーゼント、慎太郎カット、マッシュルームカット、ロン毛、ソフトモヒカン、おしゃれ7.3……」なんて書き出しなんだけど、そういえば「リーゼント」ってなぜ「リーゼント」と呼ぶんだっけ?
困ったときはもちろん国語辞典。ただし『岩波国語辞典』(手元の4版や7版)には「リーゼント」はない様子。『三省堂国語辞典』をみてみた。
リーゼント
(名)〔regent〕
男性の髪型の一種。前髪を高くしてうしろへそらせ、横の髪をなでつける。リージェント。
どうやら英語でもリーゼント(regent)というらしいが、「なぜ」かはわからない。おまけに手持ちの英和辞典では「regent」に髪型を意味する訳語は書いていないみたいだ。
『広辞苑』をみてみよう。「リーゼント」では項目なく、「リーゼント・スタイル」で見出しになっている。
リーゼント・スタイル【regent style】
男性の髪型。前髪を高くして、横の毛を後方になでつける。ロンドンのリーゼント街の若者の間で生まれ、1930年以降世界的に流行。
なるほど。ロンドンの「リージェントストリート」のあたりに関係するんだな。
ただ、リージェント街とリーゼントの関係をいう英語の記事はみつけられなかった(探し方が悪いんだろう)。
そもそもリーゼントってのは英語で「ポンパドール」と呼ぶことが多いみたいだよ。
「リーゼント」って髪型は、英語では「ポンパドール」っていうそうだよ。https://t.co/HAOg99WhJk pic.twitter.com/YEzcxPO761
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2017年3月11日
ところで日経の記事には「チック」(整髪料)のことも出てきた。そういえば「チック」ってなんでチックというのだろう? こちらはいろんな辞書に載っている。「コスメチック」の略なんだそうだ。
そりゃないよなあ^^。