今日は昼ごはんにオムレツを作った。と、いいつつ、恥ずかしながら「玉子焼き」と「オムレツ」の違いがよくわからないな(料理初心者なので許してほしい)。
わからないことは辞書に聞けと教わっていたので、辞書にきいてみた。面白いぞ。『広辞苑』でみてみようか。まず「たまごやき」から。
たまごやき【卵焼】
鶏卵をとき、調味料を加えて焼いた料理。魚のすり身などを加えることもある。
ふむ。「オムレツ」はどうなんだ?
オムレツ【omelet(te)】
溶きほぐした卵を塩・胡椒で調味し、紡錘形に焼いた料理。また、肉・野菜などの材料を卵で包み込んで焼いたり、卵に混ぜ込んで焼いたりする。
この両者に関する記述だけでしばらく楽しめそうな気もするな。
「鶏卵をとき、調味料を加え」るのと、「溶きほぐした卵を塩・胡椒で調味」するのは違うのかどうか。加えるものとして「魚のすり身」であるか、それとも「肉」であるのかが根本的な違いなのかどうか。
他の辞書はどうなんだろう、と思いながらながめていて、おおいに気に入ったのが『岩波国語辞典』。なんと「たまごやき」を立項していないのだ(第7版。第4版にもないのでずっとないのかもしれない)。
もちろん「オムレツ」は載せている。
オムレツ
炒めた玉ねぎ・ひき肉などを、卵でうすく包んで焼いたもの。
なるほど。『岩波国語辞典』としては「プレーンオムレツ」は認めない様子。あるいは「プレーンオムレツ」は「卵焼き」であるとの立場なのかもしれない。
と、このように辞書により立場が異なるということは、「明確な違い」はおそらくないのだろう。すなわち、卵焼きもオムレツも好きに呼んでよいように思われる。
ま、だし巻き卵は「オムレツ」ではないような気もするけれど。