『ウニはすごい バッタもすごい』に出てきた言葉。
爬虫類とは、爬行する(這う)虫(小動物)の意味である。
言われてみると、「爬虫類」をなぜそう呼ぶのか、考えずに生きてきたような気がするな(恥ずかしい)。
ウニはすごい バッタもすごい - デザインの生物学 (中公新書)
- 作者: 本川達雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/02/19
- メディア: 新書
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「そうだったのか!」と思って辞書をみてみた。なかなか「爬行する虫」というような記述はないみたいだ。しかし『新明解』にみつけた。
はちゅうるい【爬虫類】
〔「爬」は「はう」の意〕ヘビ・ワニ・カメ・トカゲなど、うろこまたは甲らでからだがおおわれている変温脊椎動物。卵生で、肺で呼吸する。
なお、『新明解』では爬虫類を「卵生」としているが、「卵生あるいは卵胎生」としている辞書が多い感じ。
ちなみに「卵胎生」なる言葉を知ったのは高校生くらいだったかな。その頃まで「卵胎生」などという仕組みが存在することを知らなかった。知ったら知ったで「卵胎生と胎生の区別」もよくわからなかったし。
そういえば『日本国語大辞典』で「爬虫類」を見ると次のようにある。
はちゅう‐るい 【爬虫類】
脊椎動物門、羊膜亜門の一綱。カメ、トカゲ、ヘビ、ワニなどを含む。皮膚に表皮性の角鱗があり、皮腺は少なく乾いている。骨格は両生類より化骨し、大部分陸生で肺呼吸を行なう。心臓は二心房一心室であるが心室には不完全ながら中隔がある。ヘビおよびトカゲ類の一部に無肢のものがある。外温動物で卵生または胎生。化石時代には大形の爬虫類(恐龍など)が繁栄していた時代があった。爬虫綱。爬虫動物。
何か理由があって「卵生または胎生」と記述しているんだろうな。しかし素人からすると、このように「卵胎生」と「胎生」をいっしょくたにするような説明はやめて欲しい感じ。
「人間ももとは卵細胞なんだから、卵胎生とかいっても要するに胎生のことだよ」なんて思ってしまうんじゃないか(我が身を振り返る^^)と思うのだ。