気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「藁」はなんで「わら」というの?

長ネギを育てる際は、通気のため(?)に地中に藁を埋めるのだそうだ。

長ネギなど植える予定はないけれど、ふとみたNHKの番組でやっていた。

「稲藁」とか「麦藁」があるけれど、「藁」はそもそもなぜ「わら」というのだろう?

結論からいうとよくわかんないみたいだ。『日本国語大辞典』には、7つの語源説が記されていた。

語源説

  1. 散乱する状態を表わすワワラから〔大言海〕。ワラワラから〔日本語源=賀茂百樹〕。
  2. ばらばらにする意の、ワラ(散)クルから〔国語の語根とその分類=大島正健〕。
  3. カラ(茎・幹)の転〔東雅・言元梯・名言通〕。実のない意で、カラ(殻)の転〔和語私臆鈔〕。
  4. オサ(長)ラカの反〔名語記〕。
  5. アラ(荒・新)の転〔碩鼠漫筆〕。
  6. ワワリカブ(撓稈)の義〔日本語原学=林甕臣〕。
  7. ワは愚昧の意、ラは実の無いことをいう〔紫門和語類集〕。

7つあげられても困るし、おまけに4番目からは何を言っているのかまるでわからない。

ま、かわいいから「わらわらするから藁」と覚えておこうか。

と、あまりに内容がないので『成語林』から「藁」を含む成語をいくつか。

  • 藁打ちは米一升と替えられぬ
  • 藁しべを以て泰山を上げる
  • 藁千本あっても柱にならぬ
  • 藁苞に国傾く
  • 藁苞に黄金
  • 藁で束ねても男は男
  • 藁屋の雨と仏法とは出て聞け
  • 藁を焚く

情けないことに知らない言葉ばかりだよ。「藁」から学ぶのは難しい。そういえば、昔はうちに麦藁帽子がいくつもあったけど、なぜなんだろうな。どこかで貰えたのかな。