気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「はんごうすいさん」を漢字で書ける人?!

はんごうすいさん」って言葉はまだきっと死語じゃないと思う。「自然学習」なんて名前で「はんごうすいさん」がされることもあるんじゃないのかな。

でも「すいさん」単独ではどうだ? 少なくとも漢字で書ける人はいなくて「死んでる」んじゃないのか?

 恥をお話するけれど、ぼくは(なぜか)「すいさん」という言葉の漢字や意味を調べることなく半世紀を過ごしてしまった。なんでそんなことになったのかは全くわからない。

ともかく、「すいさん」の漢字を意識のは今日が初めてなんだ。

辞書をみればもちろん書いてある。「すい‐さん 【炊爨】」。

」。こんな字を書くのだとご存知でしたか? ぼくは知らなかった。ってか、パソコンの画面でみても何が書いてあるのかよくわからない。

すい‐さん 【炊爨】
飯をたくこと。煮たきすること。炊事。

意味は簡単なのだがなあ。

衝撃をうけつつ「」を『字通』でみる。


字音サン
字訓かしぐ・たく・かまど
字形会意
字形が複雑で、単位に分解しがたい。上部は興の上部と同じく、興は酒器をもち酒をそそぐ形。爨の上部は炊爨に用いる器に両手を加える形。冖(べき)は竈(かまど)口。下部は木をくべ、前を開いて火を加える形である。〔説文〕三上に「齊にては之れを炊爨と謂ふ」とし、上部を (こしき)をもつ形、下部は焚(た)く形であるという。

簡単にまとめれば「字形が複雑で、単位に分解しがたい」ってことだ。辞書が言うんじゃあしょうがないな。ぼくごときが書けないのは当然のことだ。

しかしなあ。

小学校時代から知っていた「飯盒炊さん」。こんな、宇宙のどこかに生きる虫のような形の字を書くのだなあ。ぼくは鉛筆ないしペンないし筆ないしなんか筆記具で、「爨」の字を書くことなく一生を終えると思うな。


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