台風5号の影響で、「波浪注意報」がどうしたなんて言葉をよくきく。ところで「波浪」って、「波」も「浪」もどっちも「なみ」。2つ重ねることで何を意味しているんだろう?
『三省堂国語辞典』をみるとなかなかラディカルな記述があった。
「波浪」をひくと、「なみ」とだけ書いてある三省堂国語辞典。 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/pURxfICush
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2017年8月7日
そりゃそうなんだけどね。ならなぜ「波」と書かず、あるいは「浪」と書かず、「波浪」と書くのかが知りたいんだよなあ。
『新明解』もなかなか難しい。
はろう【波浪】
(沖から押しよせてくる)波。
「押しよせて」こない波ってのはどんなのだろうなあ。
『岩波国語辞典』にはなんだか「それらしい」ことが書いてある。
はろう【波浪】
水面の上下運動。なみ。▷「波」は小波、「浪」は大波。
「なるほどそうなのか!」と思ったけれど、他にそういう説明を聞いた記憶もない。それに「波浪注意報」は、決して「大波小波注意報」ではないように思うんだよな。
もっとわかりやすい国語辞典的定義はないのかと『日本国語大辞典』をみても、問題の解決にはならなかった。
は‐ろう【波浪】
風浪、うねり、およびそれらの変形である磯波(いそなみ)の総称。波濤(はとう)。
なんかいろいろ説明してくれてるんだろうけど、ぼくにはよくわからない。
しかたないので辞書ばかりみてないでGoogleってみた。すると気象庁の用語解説ページがみつかった。
波浪
海洋表面の波動のうち、風によって発生した周期が1~30秒程度のもの。風浪とうねりからなる。
「波」はどうやらいろいろな理由で発生するけれど、風によって発生したものをまとめると「波浪」と呼ぶというよなことか。
いまだによくわかんないけれど、気象学的(?)テクニカルな要請からできた言葉なのかな。素人的には結局「波浪」=「波」なのかもしれない^^。
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