「パン」といえば、ふつうは食い物なのではなかろうか。わざわざ「食」パンと言わなくても、ぼくらはそれを食べる。なぜ、わざわざ「食パン」っていうんだろう? 他のパンへの差別じゃないのか。
で、辞書を引いてみた。恥ずかしながら知らなかったけれど、「食パン」ってのは正式に「本食パン」あるいは「本食のパン」ないし「本食」と呼ぶのだそうだ。
『日本国語大辞典』をみる。
よくわからないが、なにか「本食」というものがあって、そのためのパンだから「食パン」と呼ぶらしい。
それで「本食」を探したが、ちょっと国語辞典で見つけられない。『日本大百科全書』でみてみた。冒頭の一部だけを引いておく。
食パン(しょくぱん)
本食(ほんしょく)のパンの略。主食となる四角いパン。第二次世界大戦前のパン職人は食パンを本食とよんでいた。西洋料理の「もと」となる食べ物のパンという意味で、イギリス系の白パンをさしたものである。
なるほど。なんとなくわかったような気がしないでもない、、、気がする。
ちなみに
パン生地に配合される糖、脂肪の配合率が10%未満のものと行政上規定されており、10%以上のものは菓子パンとして扱われる。
なのだそうだ。これ、逆も真なのかなあ? すなわち菓子パンであれば必ず、脂肪の配合率(そもそも「脂肪の配合率」ってのもよくわからないが)が10%以上なのだろうか。
まあとりあえず、食パンを「あんこまパン」化しても、それは菓子パンではないのだろう。
歌曲「あんこまパン」 林望作詞 伊藤康英作曲 / 梅原光洋(テノール)
なぜこんなことを考えたのか。今日、スーパーにいくと買いたかった8枚切りの食パンが売り切れていたからだ。お弁当のサンドイッチが作れないじゃないか、寂しい。
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