さほど馬鹿ではないはずの、小6と中3にたずねてみた。「日の出」とはいったい何時頃のことをいうのか。
驚くべきことに、2人とも「夕方」だと答えたのだった…
「日の出」はもちろん朝のことだ。『日本国語大辞典』を引いてみる。
ひ‐の‐で 【日出】
(1)太陽が、東の空に上り始めること。また、その時刻。
(2)「ひので(日出)の勢い」に同じ。
「日の出」と「日の入り」なんて言葉が通じない可能性があるなんて考えたこともなかった。
確認してみると、どうやら2人は「入り口」「出口」のような意味と混同していた様子。
すなわち「日の出」とは、「日が出口あたりにある」とか、そんな意味だと考えているわけだ。「日の入り」はもちろん、お日様が入り口から入場してくる様子だ。
「君たち、馬鹿じゃないんだな」と話をした。話をしたが、しかし、「日の出」に注釈が必要だというのはさすがに驚きだなあ…
良い勉強になった。