軟式野球をしていた子供の頃、「カーブ」よりも「シュート」が得意だった。というか、カーブは投げても曲がらなかった^^。
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ところでこの「シュート」。国語辞典ではわりと「素敵な」定義がされている。
たとえば『岩波国語辞典』をみてみる。
シュート
(1)略
(2)野球で投手のきき腕方向に曲がる変化球。
これ、けっこうわかりやすい定義だと思うけどどうだろう。
日本国語大辞典も「野球で、投手の投球が、ホームベース付近で投手の利き腕側に曲がること。また、その球」と、内容的には同様の定義をしている。
『新明解』をみると、表現はやや異なる。
シュート
(1)〔野球で〕投手の投げた球が、投手の方から見て、右投手なら右へ、左投手なら左へ、弓なりに反るように曲がること。
(以下略)
しかし内容的には同じことを言っているわけで、ここは『岩波国語辞典』と同様の定義を取り入れていいんじゃないかと思ったりする。
意外に、手近なところで最もわかりにくかったのは『広辞苑』だ。
シュート
(1)略
(2)野球で、投手の投球の一種。手首を外側にひねって回転を加え、曲がったり落ちたりするスピードのある変化球。
言いたいことはわかる。ただ、たいていの投球には回転が加わるし、さらに「2シーム」として投げるような場合(説明略)、回転を「加え」ているのかどうか、微妙な話だ。
他の辞書にならってあっさりと、「(日本では)利き腕方向に変化する球種」などと定義して良いんじゃなかろうか。
ちなみに。メジャーリーグ中継なんかを見ていると、たいていは「シュート」なんて表現を聞かない。たいてい「ツー・シーム」と呼んでる感じ?
「そもそも英語では『シュート』っていわないの?」と、『ランダムハウス英和大辞典』をみてみた。
shoot
動詞としてのshootは略。
名詞についても(1)〜(15)まで略。
(16)〔野球〕 カーブ,シュート.(以下略)
おや、こうしてみると「曲がればシュート」ということなんだろうか。手持ちの辞書で調べてみようとは思ったものの、ちょっとよくわからないのでまたいつか。