三角形の面積の求め方は、「底辺×高さ÷2」。そりゃ知ってるんだけど、どこが底辺なのかというとちょっと難しい。
そういうときは国語辞典にきいてみるよ。
たとえば『広辞苑』かな。
ていへん【底辺】
(1)三角形の頂点に対する角。また、台形の互いに平行な二辺。
(2)転じて社会の下層。
転じたのはまあいいとして、「三角形」の話がよくわからないよ。「頂点に対する角」っていってもあーた、三角形のすべての辺は「頂点に対して」いるんじゃないんだろうか。
もしかすると「頂点」に秘密があるのかな。「いずれかの辺を底辺とみなしたときに、一番高い位置になるところ」だとかなんとか?
「頂点」をみてみるよ。
ちょうてん【頂点】
(1)〔数〕角をなす二直線の交わる点。多角形やグラフにおいて隣接する二辺の共有点。多面体の三つ以上の面の交わる点。
(2)いただき。最上点。
(3)物事の最も盛んな状態。極限。絶頂。
ふむ。とくに「頂点」に秘密があるわけではなさそうだ。つまり、三角形では「ぜんぶが底辺」なんだな。
今回は『広辞苑』だけみてみたんだけど、他の辞書でもほぼ同じような話。
世の中に「勉強」という言葉が存在することすら知らなかった小学生時代。「どこを底辺にしまうか」と言われて困ったことがあった。
困ったぼくは正解だったんだな(笑)。小学生時代のぼくに伝えてあげたいよ!