気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「キャッシュレス」は国語辞典にもあるね

キャッシュレス」。新しい言葉だと思ってたんだけど、国語辞典にも載ってるんだね。

広辞苑』も前の版から載せてるな。『三省堂国語辞典』も以前の版から載せている。

キャッシュレス【cashless】
現金を使わないで、(カードなどで)しはらいをすませること。

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「頭角」は何度くらい?

頭角をあらわす」って言葉がある。馬鹿なぼくは「頭角って何度くらい?」と考えてしまった。「頭角」を「頭の角度」と思ってしまったわけだ。

考えてもわからないぼくは、とうぜん国語辞典を引いた。まずみてみたのは『三省堂国語辞典』だ。

とうかく【頭角】
〔=あたま(のさき)〕
すぐれた才能。

いや、よくわかんないね。

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「取り巻く」ことについて。

NHK高校講座(アイドルを使って浮かれてるの以外は結構見てる)の地学で、原子の話をしていた。曰く「水素原子は原子核の周りをひとつの電子とりまいている」と。

これ、違和感を感じるよね。「ひとつの電子」が「とりまく」ことは可能なのかどうか。たとえば『三省堂国語辞典』をみる。

とりまく【取り巻く】
(1)まわりをかこむ。
(2)人のきげんを取って、いっしょに飲み食いをする。

これを見る限り、「ひとつ」が何かをとりまくことはできなさそうだな。

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線分図なんて辞書にないよ

小学生の頃、世の中に「勉強」なんてものがあることを知らず、教室で出会う「線分図」なんてものにも悩まされた。

でもわかんなくても良かったんだ。だって、「線分図」なんてほとんどの辞書に載っていない。もちろん「線分」にも「線分図の意味なんてない

線分図」を立項しない『広辞苑』で「線分」をみておく。

せんぶん【線分】
二点PとQを通る直線状で、それら二点間にある部分を線分PQという。有限直線。

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「当分」は進化主義的悲しい言葉?

「当分」は『新明解』に次のように定義されている。

とうぶん【当分】
その状態がしばらく続き、変化の起こることは現状に置いては期待出来ないことを表す。

この語釈、なんとなくさびしい感じがしないかな。

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国語辞典の「ウイナー」

国語辞典の「ウイナー」には二度騙された。

まず、国語辞典に「ウイナー」なんて語はないだろうと思っていた。そして、載っているのなら、絶対にテニス用語としての「ウイナー」を説明しているだろうと思った。どっちも裏切られた。

ウイナー
({英}winner )
勝利者。受賞者。また競馬で、優勝馬

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クーポンは切り取って利用する。

BookLiveの「クーポン」が大好きだった。
20%だったか25%オフが頻出し、ときに50%オフクーポンなんかも出てきた。50%クーポンがあたると、「合本」を検索して、複数巻をまとめた書籍を購入したものだった。過去形なのは、最近25%とか50%がほとんど出ないから。寂しいなあ。
それはともかく。「クーポン」ってなんだ?

クーポン
({フランス}coupon )
本体から切り取っては使用する紙片をいう。
(1)債券の利札、回数券、景品券、配給券、観覧券などの切取式切符。
(2)鉄道、バスなどの乗車券や指定旅館の宿泊券などを一つの組にしたもの。
(3)信用販売における商品購入切符など。

 え。ちょっと驚いた。

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なくなるかもしれない「夏休み」

夏休み」は嬉しいね。とくに、夏休みの間に転校すると、夏休みの宿題がチャラになるのがとてもステキ。

ところが「ぼーっと生きてたら夏休みなくすぞ!」と脅してくる国語辞典がある。それは、『日本国語大辞典』だ。

なつ‐やすみ 【夏休】
暑さを避けるためや、帰省・健康管理などの目的で学校や職場などに設けられた夏季の休暇。暑中休暇。《季・夏》