気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

動物

「コアラ」でいちばん面白いのは『三省堂国語辞典』?

国語辞典を眺めていると「コアラ」に目がひかれた。 アニア AS-24 コアラ 出版社/メーカー: タカラトミー 発売日: 2014/08/07 メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログを見る 最初に見ていたのは『岩波国語辞典』だ。 コアラ形がくまに似た、オース…

「燕雀」とは、『明鏡』によると「ツバメとスズメ」のこと(あたりまえ)。

『日本語大シソーラス』で「鳥」のあたりを見ていて「燕雀」という言葉があることを思い出した。 日本語シソーラス 類語検索辞典 第2版 作者: 山口翼 出版社/メーカー: 大修館書店 発売日: 2016/05/17 メディア: 大型本 この商品を含むブログ (1件) を見る …

「バイオロギング」って和製英語なんだって!

「バイオロギング」ってのは和製英語なんだそうだよ! 日経新聞に書いてあった。 生物を意味する「バイオ」と、記録することを意味する「ロギング」を組み合わせた和製英語で、今では学術用語として海外でも定着している。 via #日経新聞 バイオロギング、行…

「タガメ」は「田亀」と書くのかどうか?(あるいは三省堂国語辞典の勇気?)

『岩波国語辞典』を眺めていると「タガメ」の項が目にとまった。漢字が「田亀」になっているのだ。 たがめ【田亀】体長6.5センチほどの、こおいむし科の昆虫。成虫・幼虫ともに田や池沼に住み、小魚や他の昆虫を捕らえ、くちばしでさして体液を吸う。養魚上…

「怪鳥」といえばロプロスだが、その辞書的定義は「ぶきみな鳥」

怪鳥ロプロスはドローンのように飛行しながら撮影することもできる。有益なやつだったな。まあロデムの美人さが素敵だとか、ポセイドンのメカニックさが素晴らしいという人の方が多いのかもしれないけれど。 バビル2世 OP FULL - YouTube でもぼくは「怪鳥」…

実物を見れば納得する「ハクビシン」の漢字表記

夜、皇居周辺を散歩しているとハクビシンに出会った。 食玩 チョコエッグ 日本の動物 第5弾 139 ハクビシン 出版社/メーカー: フルタ メディア: おもちゃ&ホビー この商品を含むブログを見る 以前、三井物産人工池のカルガモに関するテレビをみたとき、「周…

体育会系がポールに捕まって「蝉」の真似をするのは「伝統芸」だった!

夜の日比谷公園(ゲートがしまってるかと思ったら入れるんですね)に行って、「蝉」を見てきた。 ついに発見、脱皮中! pic.twitter.com/qbsC0a3Gdc— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 8月 11

マルスダレガイ科の「ハマグリ」の食い物はなんだ?

恥ずかしながら、貝が何を食ってんのかよく知らない。「なんだろうなあ」と思ったきっかけはこれだ。 漢字は面白そうだがかなり怖そうな「つめたがい」via 広辞苑 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/tU61OnBll0— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 7月 14 …

実際の「狼」がモデル(?)の「送り狼」

「送り狼」はもともと比喩的表現なのではないという話は、遠い昔に聞いたような気もする。 比喩としての意味だけではない「送り狼」。ところで「狼れん」って何だろう? via 広辞苑 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/FdeS4c3b99— maeda hiroaki (@torisan350…

あまりよくわからない 「こうもり傘」の語源(まあ形が似ていると言われればその通り)

こうもり傘は「広げた形がコウモリの翼の形に似ている」(大辞泉)からこうもり傘だと言うのだそうだ。 「コウモリの翼の形」ってのもよくわからないが、昔の日本石油の商標のようなイメージか。 まあ言われてみれば似ている気がしないでもない。上の写真はJ…

「くろこ」は広辞苑に載っていない。(追記:「クロコ」は「クロコダイル」の略でもある)

「黒衣」の話だ。この言葉の意味を見ようと、「くろこ」で広辞苑を引くと載っていない。『三省堂国語辞典』なら載っているのだが、実は『新明解』や『岩波国語辞典』を見ても載っていない。 広辞苑では「くろこ」を立項していない。紙辞書なら「くろご」との…

少子高齢化社会に十姉妹(ジュウシマツ)を思う。

先日もとりあげたジュウシマツ。もう少しみてみる。 三省堂国語辞典の「微妙な区別」がよくわからないが… #辞書 #国語辞典 #動物 / “三省堂国語辞典によると、ジュウシマツは「カゴに飼う」。そして文鳥は「家に飼う」。両者の違いはどの辺にあるのだろう? …

「あなうさぎ」からクレームを受けたらしい『広辞苑』第三版

『広辞苑』の第三版を手に入れた。はじめての「机上版」だ。1983年の発行。JRがまだ国鉄だった時代だ。これまた「ちょうどよい古さ」がいろいろ楽しめそうな辞書だ。 総革装 広辞苑 第六版 (机上版) 作者: 新村出 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/01…

三省堂国語辞典によると、ジュウシマツは「カゴに飼う」。そして文鳥は「家に飼う」。両者の違いはどの辺にあるのだろう?

別のブログにも書いたが、『さえずり言語起源論』という本を読んだ。主にとりあげられているのは「ジュウシマツ」だ。 さえずり言語起源論――新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ (岩波科学ライブラリー) 作者: 岡ノ谷一夫 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2010…

ごめんね、イモムシ(毛があればケムシでなければイモムシ)。

ずいぶんとイモムシのことを蔑ろにしてきたようだ。「イモムシとはいったいなんだ」と考えずに人生を送ってきた気がする。反省のきっかけとなったのは『三省堂国語辞典』だ。 「いもむし」とは「毛虫」の形ながら「毛」の目立たないもの via 三省堂国語辞典 …

「腹筋」に「腹筋運動」の意味を認める辞書は意外に少ない(via パンダ腹筋中)

国語辞典は思わぬところで不親切だ。体育や部活などで「腹筋」といえば、たいてい「腹筋運動」を指すけれど、その意味を認めてくれるものはとても少ない。 パンダ @ 腹筋特訓中 Three Panda Babies at Chengdu 2013 December 大熊猫 パンダ: http://t.co/Nb…

「竹馬」ってのは、逆立ちさせると馬の顔に見えなくもないので名前がついたのだと思ってた。

竹馬は、足を乗せる方を上にしてもつと、ちょっと馬の顔に似てる。だから竹馬と呼ぶのだと思っていた。 池田工業社 たけうま組み立てキット ★僅少在庫です★ 出版社/メーカー: こども良品 メディア: その他 この商品を含むブログを見る そんなわけでもないよ…

「虻蜂取らず」って、どっちもいらないじゃん。

虻とか蜂とかどっちもいらないじゃんね。でも「いらない」と思うのなら、「誰にとって必要なのか」を考えるべきだったな。 虻も蜂もいらねえよと思ったら、実は主人公が人ならぬ「蜘蛛」であったという素晴らしいオチ(?) / “虻蜂取らず - 語源由来辞典” h…

「うさぎ」を愛し始めた『三省堂国語辞典』

うさぎ、だ。 ひとつ前の版である『三省堂国語辞典』第六版を見てみよう。

「カピバラ」ふたたび ― 三省堂国語辞典第七版は本当に「間のびした鼻の下」を採用

このブログ、最初の記事はカピバラだった。『辞書を編む』の中で、三省堂国語辞典の第七版ではファンキーなカピバラ釈が採用されるというネタだった。 電子版だが、内容を確認した。 この語釈を見るために『三省堂国語辞典』第七版を買う人もいるのではない…

キワドイ意味も意外に平気な国語辞典 ~ 「ペット」

うさぎは名前も覚えてくれるし、多少の言葉の意味も覚えてくれる。一緒に暮らしていてとても楽しい存在だ。 そういう、一緒に暮らす動物のことを「ペット」と言うけれど、辞書には意外に「キワドイ」言葉も併記される。

「にべもない」の「にべ」というのはスズキ目ニベ科のお魚さんのこと

恥ずかしながら知らなかった。「にべもない」の「にべ」というのは魚のことなんだそうだ(語釈引用は『日本国語大辞典』)。 にべ(漢字略) 〔名〕 〔一〕スズキ目ニベ科の海産魚。全長約八〇センチメートルに達する。体色は灰色で、体側にうろこの列にそっ…

蛙の首は「ない」のか、それとも「くびれていない」だけなのか。

どっちでもいいけれど、まあ気になる。気になったきっかけは『広辞苑』第六版。一部省きつつ転載。 かえる【蛙・蛤・蝦】 カヘル カエル目(無尾類)の両生類の総称。…体は短く、胴と頭が直接つながり、尾はない。…食用にしたり、南米産の数種の皮膚からは矢毒…

「舌平目」の「舌」は何の舌?

「したびらめ」をなんで「したびらめ」というのか、あまり考えたことがなかった。 現代フランス料理全集 2 舌びらめ,ひらめ,たい,すずき 作者: 川北末夫 出版社/メーカー: 柴田書店 発売日: 1980/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 『岩波国語…

ピロリ菌の発見者は、有害性を示すために自分で培養したピロリ菌を飲んで見せた(結果は急性胃炎)

すごい男がいたもんだな。 すごいのか、馬鹿なのか >“培養したヘリコバクター・ピロリを自ら飲むという、自飲実験を行った。その結果、マーシャルは急性胃炎を発症” / “ヘリコバクター・ピロリ - Wikipedia” http://t.co/4VgQmNYikF — maeda hiroaki (@tori…

ハシビロコウの「コウ」ってなぁに?

3週間連続で動物園にでかけ、うち2度は上野動物園。ハシビロコウも大きな目的のひとつだ。 写真は運良くとらえたハシビロコウのお食事シーン。 ところで。ハシビロコウのコウってなんだろうなあ。

「ばら肉」とは、「ばらっとした」肉ではないのだ

TechCrunchの記事を訳していると「middling」という言葉が出てきた。middlingsで「ベーコン」を意味することもあるらしい。 ドイツ産塩漬けスモークベーコン ブロック 出版社/メーカー: The Meat Guy メディア: その他 この商品を含むブログを見る

NHK10min.ボックスに影響されて面白言葉満載の『山月記』を読む:たとえば「虎榜」

NHKの10min.ボックス。現代文や古文などが意外に面白い。「古典」作品を10分に徹底的に縮めて、かつ解説もする。 一時期はやった「超訳」などを遥かにこえた「暴力」。おかげさまでその「暴力」を受けた視聴者としてはノックアウトされて、ダウンしつついろ…

モルモット:「モルモット」も「ギニア・ピッグ」も、どちらも「勘違い」から生まれた名前

身体の丸まり具合など、モルモットとウサギの区別は難しい。要するに可愛らしいのだ。 モルモットとなかよくなるのうた 井の頭自然文化園 - YouTube あちこちで見ることができるけれど、ぼくの場合は上野動物園に行くことが多い。さて、ところで「モルモット…

『オツベルと象』の象は「めに遭った」

ちょっと気になることがあって『オツベルと象』を読みなおしてみた。 オッベルと象 (画本宮沢賢治) 作者: 宮沢賢治,小林敏也 出版社/メーカー: パロル舎 発売日: 1987/03 メディア: 大型本 この商品を含むブログを見る 白象は仲間に助けを求めるときに手紙を…