気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

動物

「蛇の生殺し」。蛇は生殺しをするのか、それとも蛇が生殺しにされるのか。

「生殺し」って言葉は、なかなか怖い。 子どもが喜ぶことわざのお話―読み聞かせにぴったりの、面白小ばなし50選作者: 福井栄一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2006/03メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 響きも怖いんだけど、辞書の語釈もそう…

豚の脂はラード。では牛の脂は?

高校講座科学を見ていた。テーマは「油脂」。その中に「豚の脂」と「牛の脂」をそれぞれ何というかという話が出てきた。「常識」の範疇なんだろうけれど、それがわからない。 オタフク・お好み焼き用ラード 8kg缶メディア: その他この商品を含むブログを見…

「鼻毛」は意外にセクシーな奴なのだ。

『大辞泉』第二版の定義では、セクシーでもなんでもない。「鼻の穴の中に生えている毛」。載っている語釈はこれだけ。 キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか デラックス作者: 北尾トロ出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/08/01メディア: Kindle版…

蟻は甘いものが好きだが、食ってみれば実は酸っぱい

妻は蟻を食ったことがあるそうだ。「ストローをかぶせて、蟻を捕まえて遊ぶのはみんなやったことがあるでしょ。私はついそこでストローを吸ってしまったのよ」。 アリのす観察キット ([バラエティ])出版社/メーカー: 学研教育出版発売日: 2011/04メディア: …

ミドリガメはみんな子供なのだ。

ミドリガメは悪者であるという見解にまとまったようだ。 みどりがめ ゆうゆうのびっくりおさんぽ作者: 志茂田景樹,藤井景出版社/メーカー: KIBA BOOK発売日: 2002/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 輸入や飼育の禁止を検討中なのだそうだ。

恐竜は絶滅していない

ものすごく久しぶりに『ジュラシック・パーク』を読んでいる。コンピュータ会社で仕事を始めた頃に邦訳が出たのだったと記憶する。 ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)作者: マイクルクライトン,Michael Crichton,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書…

うちの家内に「けがついて」まんねん。そう言われたときの対応は?

久しぶりに落語のCDやDVDを見ていたら止まらなくなった。おかげで昨日深夜は「落語ナイト」。志ん朝―枝雀―志ん生をいろいろと。 桂 枝雀 落語大全 第三集 [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック発売日: 2002/04/11メディア: DVD購入: 1人 クリック…

「いのしし」は気持ちよく「のたうつ」

「のたうつ」という言葉を辞書で引いてみた。きっかけは古今亭志ん生の「弥次郎」。話の中に猪が出てくる(そういえば猪が出てくる落語は多いな)。 猪と「のたうつ」が結びつくんだとは知らなかった。ちなみに『新明解』第七版によれば「苦しんでもがく」と…

「口減らし」の「口」を巡る残酷表現いろいろ

『ベネッセ表現読解国語辞典』の「口」をみてみた。 その中に「扶養する人数」という意味での「口」があった。用例は「口が多いので家計が苦しい」などだ。 NARUTO -ナルト- カエルのがま口(ぐち) うずまきナルト かわいい蛙の小銭入れ かえる 財布 サイフ …

雌のミノムシは、蓑の中で一生を送る。

そんなことがあろうとは想像もしたことがなかったな。『明鏡』から引く。 ミノガ科のガの幼虫。小枝や葉の小片を口から吐く糸でつづり合わせ、袋状の巣を作る。雄は羽化してガとなるが、雌は巣の中で一生を過ごす。 知らなかった。 もんしろちょうとみのむし…

面白さ満載の「ヤドカリ」

ぼくは奄美大島で生まれた。浜辺はヤドカリだらけだったな。 そのヤドカリ。Amazonで見てみると飼育セットのようなものがたくさんあるのに驚いた。 オカヤドカリの 宿替え貝殻S出版社/メーカー: 三晃商会発売日: 2007/07/23メディア: その他 クリック: 5回こ…

「夏眠」は哺乳類から無脊椎動物まで一般的に見られる行動である

シャレで使うことはあった。でも本当にある言葉だとは想像だにしなかったな。「夏眠」という言葉の話だ。 『世界大百科事典』は「夏眠」の項で次のように言う。 夏は生命の営みが頂点に達する季節だが,この時期に活動を停止して秋を待つ動物たちがある。 そ…

「ペット」を調べるなら『新明解』がベスト

うちにいたウサギ。世に言う「ペット」だな。 たぶん「ペット」というような言葉は『新明解』が良いのではないかと思った。 ぼくの予想はあたったんだけど、いかに『新明解』第七版が優れているのかを示すために、『広辞苑』第六版など、引いておこう。 (1) …

ヤツメウナギはいろいろ凄くて怖い。

まずWikipediaを見てみる。 現在生きているほとんどの"魚"が我々ヒトと同じ顎口類に属すのに対し、ヤツメウナギはこれとは別の系統である円口類に属している。円口類の中で現在も生存しているのはヤツメウナギ類とヌタウナギ類のみである。 詳しくわからない…

「ハクチョウ」というのは「カモ科ハクチョウ族」の鳥のこと。

皇居のまわりをうろうろと散歩していた。出会ったのはこんなカモ。 他人がゲットした何かにラッシュして奪いとろうとするカモ。結局奪い取ってました。もしかして親子とかなのかな? pic.twitter.com/0oA7DlPeG1 — maeda hiroaki (@torisan3500) July 1, 201…

「膝栗毛」の語釈がちょっと笑えるよ。

「膝栗毛」。これもまず思い出すのは『東海道中膝栗毛』の固有名詞だろうけれど、実は一般名詞。なかなか笑えるというか、かわいい語釈があるので記録しておこう。 東海道中膝栗毛 上 (岩波文庫 黄 227-1)作者: 十返舎一九,麻生磯次出版社/メーカー: 岩波書…

「とどのつまり」に感じてしまう「人生」

「とどのつまり」。いきなりだけど『広辞苑』第六版をみてみる。 途中にいろいろあったが、つまるところ。結局。とど。▷多く、結果が思わしくない場合に使う。 そう。「つまり」は何かを「説明」する「つまり」ではなく「詰まり」なんだろうな。例文は『プロ…

国語辞典で見る豚肉・牛肉

『明鏡』をめくっていると「豚肉」に出会った。 結構かわいい。 明鏡の豚肉 pic.twitter.com/I6mfIjbh6x — maeda hiroaki (@torisan3500) June 20, 2013 他の辞書にもあるのかなと思ったらやっぱりあった。 こちらは『大辞林』第二版の豚肉。 大辞林の豚肉 p…

ぼくにもわかった「九牛」の意味

辞書をめくっていて「九牛」という言葉に出会った。 不勉強なぼくはこの言葉を知らなかった。もし聞いたことがないねという人がいれば、ぜひとも意味を想像してみて欲しい。「そんなもんわかんねえよ」と言わずに、ぜひとも素直な心で考えて欲しい。 座れる…

「しゃちほこ」は「かいじゅう」なのだ

「しゃちほこ」ってのをあまり真剣に考えたことはない。お城の上にあるお魚さんね、ってなくらいだ。電子辞書を見ればこんな感じ。 言葉が気に入ったから、語釈は『明鏡』から引いてみる。 想像上の海獣。魚形だが頭は虎(とら)に似、背には鋭いとげがあって…

本日の幸せは「ミニぶた」!

なんでもないことに幸せを感じて、皆に「幸せの沸点が低すぎる」なんて言われる。まあ、本人が幸せになるならそれで良いじゃないか(笑)。 本日の幸せはこれ。 辞書読み本日のお気に入り。「ミニブタ」 via 『大辞林』第二版 twitter.com/torisan3500/st… —…

国語辞典上の「ペンギン」はみなそっくりだが…

前の記事に続いて動物園ネタ。 お題はペンギン。いろんな辞書を見てみると、結構似た感じ。そんな中、『新明解』第七版と『岩波国語辞典』第七版・新版を比べてみよう。 まずは『新明解』。 南極大陸など南半球に住む海鳥。背中が黒く、腹が白くて、まっすぐ…

「凛々しさ」に若さは必須なのか

昨日は上野動物園に出かけていた。ぼくらは上野動物園にパンダ舎があるというのは忘れがちで、いつも「なかよし広場」に寄ってすぐ帰ってきてしまう。 物語上野動物園の歴史 (中公新書)作者: 小宮輝之出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/06/25メディ…

雀とは、「農作物を食べるが、害虫も食べる」(via 大辞泉)。良い奴なのか、悪い奴なのかの判断は各自で、ってことだ。

以前、歩道で手の上に餌を乗せ、直接エサをやってるおじさんを見た。ちょっとうらやましかったな。 『大辞泉』第二版「雀」より:稲など農作物を食べるが、害虫も食べる。 < さて、いいやつなのか、悪い奴なのか。 #辞書 #国語辞典 — maeda hiroakiさん (@t…

「ねこばば」は… たまには英語でも言ってみる(^^)

中高と大阪にいた。その際によく耳にした言葉が「ババ」。「糞」と書いて「ババ」と読むようだ。 尾籠な話で恐縮だが「ウンコしたい」を「ババしたい」と言ったりもする(大人は言わない)。 水木しげる奇怪漫画ソフビ列伝 糞神島の先生出版社/メーカー: サ…

なかなか刺激的な「まぐろ」

一昨年、緊急入院をするまでは、刺身などを好んで食べることはなかった。てか、ジャンクな食べ物しか食べない食生活だった。 そんなぼくも今では「ヒラメが好き」などと広言するようになった。わかってんだかわかってないんだか知らないけれど。 本日、シマ…

皇居カルガモを見てきた!(追加ビデオあり)

カルガモ親子がいるらしいよねと三井物産人工池の近くを散歩。平日は中に入れるのかもしれませんが、行ったのは日曜日。入口には鎖が貼られていて「関係者以外立ち入り禁止」と。 でも外から見えるところでカルガモ親子は休んでいました。 カルガモ親子 @ …

カニの中でもどのカニがカニ?

タラバガニは「カニ」じゃないんだそうだよ。そんなことを昔、教わった気がするな。 「和名に『カニ』の名があるが、生物学上はヤドカリの仲間である」。ああ、そう聞いていた気もするが忘れていたな via 『新解さんの謎』 / “タラバガニ - Wikipedia” htn.t…

「ちょっかい」とは猫の動作を言うのだそうだ

『広辞苑』第六版で「ちょっかい」を引いてみた。まるで意味がわからない。 1. まがって萎縮した手。 2. 相手の腕や手をののしっていう語。 まあ、3つめ以降の語釈はわかるんだけど、この2つが全くわからない。そして、他の辞書をみてみるとさらに驚きに事実…

芸者を「猫」と呼ぶわけ、あるいは下品なぼくの妄想

「猫」の意味を知らない人はいない。炬燵でもどこででも主に丸くなってるやつらだ。 『新明解』第七版では次のように定義されている。 家に飼う(愛玩用)小動物。形はトラに似て、敏捷。暖かい所を好み、ネズミをよくとるとされる。 『岩波国語辞典』第七版…