気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

食べ物

「おろし金」なしに「大根おろし」は作れるか?

いつもに(さらに)増して、くだらない記事で申し訳ないんだけど。「大根おろし」を「おろし金」なしに作れるのかがとても気になった。 答えは「作れない」だ(通説)。

デンプン(澱粉)ってのは「沈澱」する「粉」

「デンプン」を、あまり漢字でイメージしたことがない。だから「澱粉とは沈殿する粉だ」なんて話も記憶にない。 小麦粉を塩水で練ってから水の中で揉むと、底に粉が沈澱します。これがデンプン。沈澱する粉だから澱粉っていうのね。via 『料理生物学』(小倉…

「オムレツ」と「玉子焼き」の違いは?

「卵焼き」と「オムレツ」の違いが気になったが、『岩波国語辞典』としては「どっちでもいい」が正解らしい?!

「乱切り」は「包丁の角度」を変えつつ「一定の大きさ」に切ること。

最近料理を始めた(米のとぎかたなども最近覚えたよ!)けれど、まだいまのところはわからない言葉だらけ。そんな言葉も国語辞典で引いてみる。 たとえば「にんじん」なんかに使う「乱切り」。 まるごとにんじん (絵図解やさい応援団) 作者: 八田尚子,大竹道…

「焼き飯」と「チャーハン」ってのは違うものだと思ってた。

半世紀の人生、「料理」なるものをしたことがない。スパゲティを茹でたことはあるけれど、ソースはレトルトのカレーがせいぜいのところ。インスタントラーメンを茹でたこともあるけれど、「具」は入れるにしても「生玉子」だ。 カレー・スパゲティ・ハンバー…

「腹皮」という語

『三省堂国語辞典』を眺めていると「はらかわ」という語に出会った。 見たことがない。魚だかワニだかの「腹の部分の皮」なんだそうだ。しかし、だからなんなんだ?

「幕の内弁当」ってどんな弁当?

恥ずかしながら知らなかったな。幕の内弁当には「俵型のにぎりめし」が必須なんだそうだ。ほとんどの辞書に載っているから「常識」なんだろう。 幕の内弁当の美学―日本的発想の原点 (朝日文庫)作者: 栄久庵憲司出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2000/01メ…

「ジャガいも」の「ジャガ」は「ジャカルタ」の「ジャガ」。

『新明解』をみていた。「ジャガいも」は以下のように定義されている。 ジャガいもジャガタライモ。ジャガタラはジャワ島の地名ジャカルタのオランダなまり。世界各地に広く栽培される多年草。塊茎は握りこぶし大。煮たり、ふかしたりして食べる。寒冷地のは…

「練乳」には2種類ある。そのうちひとつは「エバミルク」

「練乳」には2種類ある。 森永乳業 練乳 397g 出版社/メーカー: 森永乳業 メディア: 食品&飲料 この商品を含むブログを見る すなわち「コンデンスミルク」と「エバミルク」だ。

「レンズ」は「レンズ豆」に似ているから「レンズ」と名付けられた

知らなかった。 「レンズ」とは、「レンズ豆」に似ているから名付けられたのだそうだ。 pic.twitter.com/BZP0NNttJY— maeda hiroaki (@torisan3500) 2016, 1月 28 辞書にもあまり記されていないように思うな。

「きのこ」で作ったケチャップなんてものがあるのかな?

『三省堂国語辞典』で「ケチャップ」をみた。曰く「野菜などで作ったソース。日本では、ふつう、トマトケチャップを言う」とある。 ふむ。「ふつう」ってからには、「トマト」以外の「ケチャップ」ってのもあるのか? ナガノトマト 長野県産ケチャップ 240g …

「スクランブルエッグ」を国語辞典でみれば「洋風炒り卵」

「スクランブルエッグ」を国語辞典で引けば、きっと「かき混ぜながら作る卵焼き」なんてことが書いてあるんだと考えた。 ハズレだった。たとえば『岩波国語辞典』で引いてみると、3番目に「スクランブルエッグ」のことが書いてある。 スクランブル(1) 略(2) …

「外食」に対応する「内食」「中食」は既にフツーの言葉

辞書をめくっていて「外食」に出会った。当たり前の言葉ながら辞書による微妙な差が面白い。 たとえば『新明解』は、わりと無色透明な定義をしている。 がいしょく【外食】(自サ)家庭で食事をせず、食堂・料理やなどで食事をすること。また、その食事。 確…

闘う辞書たち ― ネーブルオレンジの「臍」は膨らんでいるのか凹んでいるのか

『三省堂国語辞典』は「オレンジ」を「ネーブルに似ている」と定義している。個人的には「ネーブル」よりも「オレンジ」が身近で、「ネーブル」がよくわからない。もちろん「ネーブル」を引いてみる。 「へそのようなくぼみ」があるんだそうだ。きっと食べた…

イチジクは「倒卵形」だそうだが、「卵形」と呼んでもいいのではないだろうか?

日経新聞にイチジクについてのエッセイがあった。 イチジク … 実がなってから1カ月で熟すことからその名がついたという説もある。 via #日経新聞 pic.twitter.com/1Uh9yw39k9— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 9月 6 どうやら「1ヵ月で熟すから」は眉唾…

「かやくごはん」って関西弁なの?

「かやくごはん」って、どうしてそんな呼び名になったんだろうと辞書を引いてみた。 リケン かやくご飯 炊込ひじきと麦のごはん 1kg 出版社/メーカー: リケン メディア: 食品&飲料 この商品を含むブログを見る 引いてびっくり。どうやら「かやくごはん」って…

マルスダレガイ科の「ハマグリ」の食い物はなんだ?

恥ずかしながら、貝が何を食ってんのかよく知らない。「なんだろうなあ」と思ったきっかけはこれだ。 漢字は面白そうだがかなり怖そうな「つめたがい」via 広辞苑 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/tU61OnBll0— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 7月 14 …

「オクラ」が英語だって、知ってた?

ぼくは知らなかった。恥ずかしい。『ランダムハウス英和大辞典』から引いてみよう。 o・kra [óukrə]―n.1 オクラ,アメリカネリ:アオイ科の一年草;東北アフリカ原産.2 ⦅集合的⦆ 1の莢(さや):スープ・シチュー用.3 オクラ料理.▶gumbo ともいう.[1679.西アフリ…

ウスターソースは「普通」のソース。でも何と比べて「普通」なのだろう?

『三省堂国語辞典』の第四版で「ウスターソース」を見た。見出しは「ウ(ー)スターソース」になっている(「ウスターソース」はそちらへの空項目)。 ウ(ー)スターソース【名】〔← Worcestershire sause〕いちばんふつうの、黒っぽいソース。 これで全部…

「生食」の対義語は「火食」。そんなことも知らず、その読み方もわからなかった。

「生食」は「せいしょく」と読むのだそうだ。 恥ずかしながら「なましょく」だと思ってた。対義語は「かしょく」なんだそうだ via 新明解 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/PTT4XJg3HI— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 5月 15 「なましょく」ではないと…

「つけ麺」が辞書に載るようになったのはいつ頃からだろう?

「つけ麺」が辞書に載っているとは思わなかった。しかしそれは単なる偏見のようで、多くの辞書に載っている。 そんなわけで黒つけ麺、味玉トッピング #食べ物 pic.twitter.com/XCLKcpaGgT— maeda hiroaki (@torisan3500) April 13, 2014 上の写真はつけ麺。…

「鯖読み」に見る性善説と性悪説

『「広辞苑」は信頼できるか』という本を読んでいる。タイトルからうけるイメージほど好戦的なものではなく、わりとよくある内容分析や比較を行っている本だ。その中で「鯖読み」という言葉が取り上げられていた。 『広辞苑』は信頼できるか―国語辞典100項目…

たけのこの皮は「うろこ状」か、それとも「うろこの形」か。

『三省堂国語辞典』で「たけのこ」を見た。 広辞苑では「鱗片状」。新明解では「うろこ状」。「うろこの形」と、「うろこ状」では少し違う。わかりやすくという配慮だろうが、やや行き過ぎに感じる。 #辞書 #国語辞典 via 三省堂国語辞典 pic.twitter.com/Ap…

「まな板」というのは魚を切るための道具のことだが。

そういえば昔、辞書で調べたような気もするな。「まな板」ってのは、そもそも「魚」を切りさばくための台のことだ。 トンボ 耐熱 抗菌 まな板 LL 420×230×13 新型 出版社/メーカー: 新輝 メディア: ホーム&キッチン 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含む…

「かぼちゃ」って「カンボジア」のことなんだって!

『現代国語例解辞典』の第四版をめくっていると、ふと「かぼちゃ」が目についた。 「かぼちゃ」って、「カンボジア」のことなのか! 知らなかった via 現代国語例解辞典 第四版 #辞書 #国語辞典 #食べ物 pic.twitter.com/ZdERqtjN8R— maeda hiroaki (@torisa…

「浅草のり」の原料は「アサクサノリ」ではないのか、あるいは「アサクサノリ」でないノリから作る海苔は「浅草のり」ではないのか。

「わはは。おもしれー」という記事を書くつもりだった。下は『三省堂国語辞典』第七版電子版の「浅草のり」。 「浅草のり」とは「三省堂国語辞典」によれば「いちばんふつうののり」 #辞書 #国語辞典 #食べ物 pic.twitter.com/u1Ag2JE2rj— maeda hiroaki (@t…

バレンタインデーは「流行」で、ホワイトデーは「イベント」であると看破する広辞苑

まあ世の中はバレンタインデー。いきなり本題ながら『広辞苑』第六版が素敵だ。 バレンタイン‐デー【St. Valentine’s day】2月14日。269年頃殉教死したローマの司祭、聖バレンタインの記念日。この日に愛する人に贈り物をする。日本では1958年頃より流行し、…

「もやし」は辞書で引くと何のことかわからなくなる。まじ、おすすめ。

「もやし」を辞書で確認しようという人は少ないのだろう。しかし辞書を引くと、いったいなんのことやらわからなくなる。 食費節約に効果ありっ!ボリューム満点もやしレシピ226品 (GAKKEN HIT MOOK) 作者: おはよう奥さん編集部 出版社/メーカー: 学習研究社 …

「にべもない」の「にべ」というのはスズキ目ニベ科のお魚さんのこと

恥ずかしながら知らなかった。「にべもない」の「にべ」というのは魚のことなんだそうだ(語釈引用は『日本国語大辞典』)。 にべ(漢字略) 〔名〕 〔一〕スズキ目ニベ科の海産魚。全長約八〇センチメートルに達する。体色は灰色で、体側にうろこの列にそっ…

辞書にもあまりなく、Googleってもなかなか出てこない「弁当腹」とはなんだ?

30年くらいぶりに読んでいる『田舎教師』に「弁当腹」という言葉が出てきた。 田舎教師 作者: 田山花袋 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る