気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

食べ物

「割り箸」とは「白木」の箸。ところで「白木」の反対語は「黒木」だそうだ

「わりばし」を『ベネッセ表現読解国語辞典』で見てみた。 原寸型紙つき!親子でつくろう わりばし工作 (ヤングセレクション) 作者: 滝口明治 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2009/06/29 メディア: 大型本 この商品を含むブログを見る 曰く「割って二…

「葡萄」と書いて「えび」と読む。「えび茶」の「えび」は「葡萄」のこと。つまるところ阪急電車は葡萄色。

大阪に「阪急電車」という電車がある。ちょっと独特の色で、久しぶりに大阪に帰ると「おわっ!」とびっくりしてしまう。 マルーンの疾風(かぜ) 2014年 阪急電鉄カレンダー ([カレンダー]) 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ 発売日: 2013/10/12 メ…

「舌平目」の「舌」は何の舌?

「したびらめ」をなんで「したびらめ」というのか、あまり考えたことがなかった。 現代フランス料理全集 2 舌びらめ,ひらめ,たい,すずき 作者: 川北末夫 出版社/メーカー: 柴田書店 発売日: 1980/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 『岩波国語…

シュトーレンの形が何を模したものかご存知か?

シュトーレンの季節だ。 キハチ シュトーレン 出版社/メーカー: パティスリー キハチ メディア: その他 この商品を含むブログを見る 12月に入ったら作って、日々ちょっとずつ食べていく。中のフルーツの味が馴染んでいくのを楽しむものだと言われる。 『広辞…

「おでん」は漢字で書けば「御田」

なぜこれまで気にしなかったのか不思議。「おでん」は漢字で「御田」と書くのだそうだ(Google日本語入力では変換できない)。 注:『新明解』や『岩波国語辞典』などには漢字表記はない。 セブン‐イレブンおでん部会 posted with amazlet at 13.12.09 朝日…

「ばら肉」とは、「ばらっとした」肉ではないのだ

TechCrunchの記事を訳していると「middling」という言葉が出てきた。middlingsで「ベーコン」を意味することもあるらしい。 ドイツ産塩漬けスモークベーコン ブロック 出版社/メーカー: The Meat Guy メディア: その他 この商品を含むブログを見る

辞書はフラクタル? あるいは「飴」について。

『ベネッセ表現読解国語辞典』の「飴」が可愛い。 森永製菓 ミルクキャラメル 保存缶 70g出版社/メーカー: 森永製菓発売日: 2012/08/04メディア: 食品&飲料購入: 4人 クリック: 32回この商品を含むブログを見る 普通の辞書は「成分」などから攻めるんだけど…

酒を意味する「直し」にも、2つの意味があるのだそうだ

落語の「青菜」がわりと好きだ。関係ないが、妻は笑福亭鉄瓶の関西語版をかなり気に入っている。 青菜ブック―世にも美しいダイエット (講談社ニューハードカバー)作者: 永沢まこと,青菜倶楽部出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/03メディア: 単行本この商…

豚の脂はラード。では牛の脂は?

高校講座科学を見ていた。テーマは「油脂」。その中に「豚の脂」と「牛の脂」をそれぞれ何というかという話が出てきた。「常識」の範疇なんだろうけれど、それがわからない。 オタフク・お好み焼き用ラード 8kg缶メディア: その他この商品を含むブログを見…

蟻は甘いものが好きだが、食ってみれば実は酸っぱい

妻は蟻を食ったことがあるそうだ。「ストローをかぶせて、蟻を捕まえて遊ぶのはみんなやったことがあるでしょ。私はついそこでストローを吸ってしまったのよ」。 アリのす観察キット ([バラエティ])出版社/メーカー: 学研教育出版発売日: 2011/04メディア: …

昼ごはんは「大福」だったけど、昔の「金銭出納帳」はなんで「大福帳」と言うんだろう。

梨にしようかと思ったんだけど、まな板を使いたくなかったので(梨は切ってから皮を剥きますか?)、路上販売で買った大福がお昼ごはん。 だいふくもち (こどものとも傑作集)作者: 田島征三出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 1977/04/01メディア: 単行本購…

「ちゃどう」というのは何か間違っているように思えるが、実は「さどう」が間違っているのかも

「茶道」。これを「チャどう」と読むと、見たままに騙された間違った読み方のように感じないだろうか。教養の足りないぼくなどは、つい「ふふ」と笑いたくなってしまう。 茶道改良論 (講談社学術文庫)作者: 田中仙樵出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/07…

「ランチョン」というのは形容詞ではないのだ!

19歳のときだったかな。彼女のうちに遊びにいって「ランチョンマットを敷いてね」と言われてキョドったことがある。 アンパンマン ANランチョンマット T-281出版社/メーカー: レックメディア: Baby Product購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログを見る…

「コンビーフ」は「ジャーキーを細くして柔らかくしたものである」と彼女が言った

彼女とは妻のことだ。妻はしばしばわけのわからないことを言う。今回の「お題」は「コンビーフ」。なかなか「コンビーフ」の語が出てこなかった(彼女はやはり頻繁に言葉を見失う)。 ノザキブランド 熟成コンビーフ 100g出版社/メーカー: 川商フーズメディ…

「刺身」という言葉の語源は正確にはわからないらしい

『大言海』を見ていた。「さしみ」(刺身」のところに語源についての説明があった。 刺身の教科書―基本のおろし方から新しい刺身料理の作り方まで徹底解説作者: 鈴木隆利出版社/メーカー: 旭屋出版発売日: 2006/05メディア: 大型本 クリック: 7回この商品を…

ハイボールとはなんなのだと国語辞典に尋ねてみる。けど、よくわからなかった。

ウェールズが大好きで頻繁にでかけていた。とあるカフェでの老婆と店員の口争いがまだ忘れられないな。トーストをオーダーした老婆が「これは暖かいパンだ。トーストではない」と主張していたのだった。 TWINBIRD L.u.P.u(ルプ) ポップアップトースター ブラ…

「口減らし」の「口」を巡る残酷表現いろいろ

『ベネッセ表現読解国語辞典』の「口」をみてみた。 その中に「扶養する人数」という意味での「口」があった。用例は「口が多いので家計が苦しい」などだ。 NARUTO -ナルト- カエルのがま口(ぐち) うずまきナルト かわいい蛙の小銭入れ かえる 財布 サイフ …

日本国語大辞典で「二年草」を調べてみる(さっぱりわからない)

ニンジンってのは、形が朝鮮人参に似ているから名づけられたんだそうだよ。 朝鮮人参はウコギ科、ニンジンはセリ科で全く別の植物であるが、十七世紀に後来の野菜は形と色が朝鮮人参に似ていたので人参と名付けられた via 『物語 食の文化』 — maeda hiroaki…

「蓮根」とは「ピストル」のことである。

蓮根を食った。穴の様子が可愛らしかった。 レンコン。真ん中にもプリティな穴があるのは種類が違うんですか? #食べ物 #食材 pic.twitter.com/ojawwgBIiI — maeda hiroaki (@torisan3500) July 31, 2013

辞書の中では意外に冷たくあしらわれる「大学いも」

大分県に住んでいる頃、給食に大学芋が出たような記憶があるな。結構好きな食べ物だった。上野広小路のあたりには大学芋専門店のような店があったはず。わりとメジャーな食べ物だと思うんだけどどうだろう。 さつまいも (ものと人間の文化史)作者: 坂井健吉…

『文七元結』に登場する「切手」は、要するに商品券のようなもの。

とくに意図なく『古語大辞典』の「切手」の項を見て思い出した。『文七元結』に「切手」が出てくる。 切手 pic.twitter.com/6azOr7E75o — maeda hiroaki (@torisan3500) July 27, 2013 もちろん『文七元結』に出てくる切手はこの切手じゃない。出てくるシー…

「ジャガタラ芋」は「おやじギャグ」ではないのだ。

どうしてだろう。「ジャガタラ芋」という言い方は、何か「オヤジギャグ」のようなものだと思い込んでいた。 とんでもない話だ。たいていの辞書で「ジャガ芋」を引くと「ジャガタラ芋の略」というようなことが書いてある。 ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦…

「ごちそうさま」を国語辞典で調べると必ず出てくる「あの話」

昔から「ごちそうさま」についてはいろいろと考える。ていねい語でなく言うのなら「馳走になった」などと言うのかな、とか。 宮廷料理人ヴァテール [DVD]出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ発売日: 2001/06/22メディア: DVD クリック: 5回この商品を含むブ…

「ラムネ」というのは「レモネード」のこと

「ラムネ」についてあまり考えたことがなかった。 ラムネというのはレモネードの訛ったものであって、プディングをプリン、ミルクシェークをミルクセーキにしてしまった、かの文明開化期における外来語の一つである via 『女たちよ!』 — maeda hiroaki (@to…

「チシャ」ってのは「萵苣」だが、まあ「レタス」のことだ via 『広辞苑』

Android端末には「くらしのこよみ」がインストールされている。 アプリ「くらしのこよみ」では、本日より二十四節気「小暑」の末候 第33候「鷹乃学習(たか すなわち わざを... http://t.co/BgFyEkWIi6 — くらしのこよみ (@kurashinokoyomi) July 17, 2013 …

ケーキの「モンブラン」は、上に生クリームなり粉砂糖なり、白い部分がないと反則らしい

『広辞苑』第六版からみてみようか。 ケーキの一種。細いひも状に絞り出した栗のピューレと泡立てた生クリームで作る。 全くわからん(笑)。食べ物として調べてるんなら、どうせ知ってるだろうよ。わざわざ国語辞典で探すなよという態度だ(冗談だけど)。 …

トウモロコシがやってきたのは戦国時代。ところで「トウ」も「モロコシ」も「唐」じゃないの?!

ふとテレビでトウモロコシを見て辞書を引いてみた。難しい存在なんだな。 トウモロコシの絵本 (そだててあそぼう (5))作者: とざわひでお,おおくぼひろあき出版社/メーカー: 農山漁村文化協会発売日: 1997/03メディア: 大型本 クリック: 3回この商品を含むブ…

「からすみ」が「墨」の仲間だって本当ですか?

中型辞書で「からすみ」を引くと「唐墨」(からすみ)というのが最初に出てくる。『大辞林』第二版から引いてみよう。 中国製の墨。とうぼく。 すくなくともぼくは、食べ物としての「からすみ」を知りたかったので、「関係ないんだよなあ」と思い、次に記さ…

「仏舎利」の「しゃり」と「銀しゃり」の「しゃり」は同じ「しゃり」なのか!

釈迦の遺骨を「舎利」という。 ①仏陀または聖者の遺骨。塔に納めて供養し、広く信仰の対象とされた。仏舎利。 ②死骸を火葬にした後に残った骨。 これは『広辞苑』第六版。仏教のことなどを全く知らないけれど、さすがに「舎利」の言葉は聞いたことがあった。…

ヤツメウナギはいろいろ凄くて怖い。

まずWikipediaを見てみる。 現在生きているほとんどの"魚"が我々ヒトと同じ顎口類に属すのに対し、ヤツメウナギはこれとは別の系統である円口類に属している。円口類の中で現在も生存しているのはヤツメウナギ類とヌタウナギ類のみである。 詳しくわからない…