気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「ちょっかい」とは猫の動作を言うのだそうだ

広辞苑』第六版で「ちょっかい」を引いてみた。まるで意味がわからない。

1. まがって萎縮した手。 2. 相手の腕や手をののしっていう語。

 まあ、3つめ以降の語釈はわかるんだけど、この2つが全くわからない。そして、他の辞書をみてみるとさらに驚きに事実に出会った。 

猫手ドーナツ from パティスリーマリアージュ

 

すなわち、「ちょっかい」というのはもともと、猫の動作のことを指していう言葉だったそうなのだ。

『岩波国語辞典』第七版・新版はこんな具合だ。

猫などが(じゃれて)前足をちょっと出して動かし、物をかき寄せる(ようにする)こと。…(転じて、横合いから、よけいな手出しをする意にも)

『新明解』第七版には、上のような意味に加えて「おせっかい」とか「軽い気持ちで女性に手を出す」などという説明もある。

どうやら、「ちょっかい」が「猫の振る舞いのことである」というのは「知っていて当然」のことであるらしい。悲しいことに、ぼくは知らなかった。む~ん。勉強になった。

日本国語大辞典 (第1巻)

日本国語大辞典 (第1巻)